米国とイランがスイスで行った高位級協議で、ホルムズ海峡の通航問題とイラン産原油の輸出再開をめぐる議論が前進したと伝わった。

米シークレットサービス(USSS)の狙撃手らが2026年6月21日、スイス・ルツェルン湖近くのビュルゲンシュトック・リゾートの建物屋上で警戒に当たっている。この日、同地では中東紛争の終結に向けた合意を目指し、米国・イラン・パキスタン・カタールの高官級会合が開かれた。/ロイター

エスマイル・バガイ・イラン対米交渉団報道官は22日、イラン国営放送とのインタビューで「ホルムズ海峡の安全な船舶通航に関するメカニズムを設けることで米国と合意した」と述べ、「非常に重要な事案だ」と語った。バガイ報道官はまた「イランの石油輸出に必要な許可の発給と、海外で凍結されたイラン資金の解除問題も議論された」とし、「これも非常に重要な事案で相当な進展があった」と述べた。

バガイ報道官はただし「レバノンを含むすべての戦線で戦争が終息しなければならない」とし、中東地域の紛争終結が最終合意の前提条件だという点を重ねて強調した。続けて「現段階で交渉団の任務は終了したが、覚書履行に必要な詳細事項を協議するため、実務チームは仲裁国が出席する後続会談を続ける予定だ」と説明した。報道官は「覚書13条に明示された条件が先に履行されてこそ、最終合意に向けた本格交渉に入ることができる」と述べた。

この条項には、レバノンなど域内戦線の戦争終結、米国の海上封鎖解除、イランのホルムズ海峡再開放、イラン産原油・石油化学製品の輸出許可、イラン凍結資金の解除など、制裁緩和措置が含まれるとされる。

今回の会談はスイスで約18時間にわたり続いたと伝わった。バガイ報道官は「会談の途中、米国側の威圧的な発言が公開され、イランはこれ以上交渉を継続できないという立場を伝えた」とし、「仲裁国であるカタールとパキスタンが対話継続を説得したが、これを拒否した」と述べた。

報道官はまた「相手方が約束を履行するよう強く圧迫しなければならないというのがイラン交渉団の立場だ」とし、「特にイスラエルが停戦合意に継続的に違反している点に懸念を提起した」と明らかにした。

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