すべては名付け次第である。キム・チュンス詩人は「花」で「私がその名を呼んでやったとき、彼は私のところへ来て花になった」と書いた。名前がないとき、彼はただ通り過ぎる身振りにすぎなかった。だが、名を得た瞬間に初めて存在を認められ、意味を持つようになる。

『半うつ』の著者で日本の精神健康医学科の専門医、タイラ・コウゲン氏=本人提供

精神疾患も同じである。うつ病、パニック障害、燃え尽き症候群、心的外傷後ストレス障害(PTSD)など、名前がなかった時代には個人の弱さや性格の問題として片付けられていた状態が、名を得ることで初めて治療とケアの対象になった。

日本の精神神経科専門医で作家のタイラ・コゲン(58)が「半うつ(半うつ)」を書いた理由も同じである。タイラは、うつ病と診断されるほどではないがケアを要する状態を半うつと名付けた。病気ではないが健康でもない。崩れてはいないが亀裂が始まった状態が半うつである。本の副題のように「憂うつ感以上、うつ病未満」の状態だ。

タイラは「半うつ」を通じて感傷的な慰めを伝えない。代わりに医学的根拠を挙げ、読者に対しなぜ「心のケア」が必要かを説得する。ChosunBizとの書面インタビューでタイラは「半うつが病名ではなく、人々を守るための『希望の言語』になることを望む」と語った。

-燃え尽き症候群と半うつの違いは何か。

「燃え尽き症候群は、仕事や特定の環境で生じるエネルギー枯渇状態を指す。エネルギーが完全に消耗して動きにくくなり、原因も比較的明確なため、本人や家族が気づきやすい。これに対し半うつは、生活全般で脳機能が慢性的に低下しているものの、まだ完全に崩れた段階ではない。そのため本人も家族も気づきにくい。」

-名付ける行為が実際に人の心や行動を変えられるのか。

「名前がなければ、心が送る『しんどい』という警告を『ちょっと疲れているだけだろう』『自分は意欲が足りない人間なのだろう』と受け止めて放置してしまう。そうして結局うつ病にまで進行し得る。

もしうつ病にかかることを『井戸に落ちること』にたとえるなら、半うつは『このまま行くと井戸があるので危険だ』という道標に当たる。道標があれば、危険に陥った人を救えるし、社会を変えることもできる。究極的には、うつ病で命を落とす人がいない社会をつくるのに資する『希望の言語』になり得ると考える。」

『半うつ』=ソギョ出版提供

-半うつの段階ではどのような治療が必要か。

「薬物治療をしばしば手袋にたとえる。強い洗剤で手が荒れたとき、手袋は助けになる。だが、実際に手を治すのは手袋ではなく、私たちの体の自然治癒力だ。

心が荒れたときも同じである。薬という手袋をいくらはめても、心の内側で治癒が起きなければ根本的な解決にはならない。治療過程で対話を重視する理由もここにある。

うつ病に至れば、完全な回復まで平均1年程度の時間と精神科治療が必要だ。だが半うつの段階では、十分な休息と本で紹介したセルフケアの実践だけでも、概ね3カ月ほどで元の状態に戻れる。実際の診療現場でも、半うつの段階で助けを求めて来る人は、比較的短期間の治療とカウンセリングだけで回復する場合が多い。」

-『半うつ』の状態も疾患として分類するほうが治療に効率的ではないか。

「東洋医学には『未病』という概念がある。まだ病気ではないが、正常状態から外れ始めた段階を意味する。半うつもまさにその状態だ。この段階で適切にケアすれば、疾患へ進展しないで済む。」

-現代人は休息さえ成果のように管理する。こうした『休息への強迫』も半うつの状態なのか。

「セロトニンのような神経伝達物質が減少すると、視野が狭くなり強迫的思考が現れることが知られている。したがって休息への強迫も半うつと関連があるとみなせる。

完璧主義で強迫的な人々は、休めと言ってもなかなか受け入れない。人の脳は起きているとき、米を消費する消費者のように神経伝達物質を使いながら考え仕事をする。逆に眠っているときは、米を生産する農夫のように神経伝達物質をつくり出す。

今必要なのは、脳を消費者ではなく生産者として働かせることだ。すなわち、きちんと休むという意味である。こう説明すると、意外に多くの人が休息の重要性を受け入れる。」

-韓国では『うつ病は心の風邪』という表現が広く用いられている。

「うつ病は心の風邪というより『心の骨折』だと考える。骨折が生じたとき、初期にギプスをして十分に休めば1カ月ほどで骨がくっつく。複雑骨折なら3カ月ほどかかることもある。その後、弱った筋肉をリハビリする時間も必要だ。

うつ病も同様だ。十分に休むべき時期に休まなければ、完全に回復しないまま長く後遺症を抱えて生きることになり得る。だから、風邪よりも骨折という比喩のほうが、うつ病の深刻さと回復過程をよりよく説明できると考える。」

-本で、回復期に入った人のほうがむしろ自殺リスクが高いと述べた。

「うつ病は一定の順序に従って回復する。まず苛立ちが減り、不安が減り、その次に行動できるエネルギーが回復する。

問題は、人生の楽しさや張り合いを感じる能力はそれより後に戻るという点だ。すなわち、まだ人生が楽しいとは感じられないが、行動する力は戻った状態になり得る。すると、自殺という行動を実行できるエネルギーが先に回復することになる。

うつ病の初期には、死にたいと思っても実行する力すらないほどエネルギーが枯渇している。だが回復期には、行動する力が先に戻るため、かえって危険が高まることがある。」

-家族や友人、同僚が半うつの状態にあると思われるとき、どう接するべきか。

「うつ病患者の家族がうつ病を経験する確率は、一般人より約10倍高いとされる。患者の感情の起伏に過度に巻き込まれて疲弊するためだ。

半うつも同様である。必要以上に感情に同調してはならない。半うつの人がジェットコースターに乗っているからといって、家族まで一緒に乗る必要はない。代わりにメリーゴーラウンドに乗り、平穏と余裕を示す存在になるべきだ。そうした態度がかえって大きな安心につながる。

もちろん「頑張れ」「しっかりしろ」「元気を出せ」といった励ましは禁物だ。」

※ 本記事はAIで翻訳されています。ご意見はこちらのフォームから送信してください。