米国とイランがホルムズ海峡の再開放とイラン港湾の封鎖解除を含む終戦性格の了解覚書(MOU)に合意し、非対面方式で署名を完了したとCNNが15日(現地時間)に報じた。
今回の合意は、数カ月にわたり続いた中東地域の緊張とエネルギー市場の不安を緩和する転換点として評価される。
CNNによると、ドナルド・トランプ米大統領とJD・バンス副大統領は当該了解覚書に遠隔方式で署名した。イラン側では国会議長モハンマド・バーゲル・ガーリーバーフが署名に参加した。
双方は今度の金曜日にスイスで公式署名式を行う予定であり、その後、後続交渉が続く見通しだ。
合意の核心であるホルムズ海峡は段階的に正常化される見込みだとCNNは展望した。
CNNは米国高官を引用し、海峡の通行量がすでに増加し始めており、今後1〜2週間内に意味のある回復傾向が現れるだろうと伝えた。これにより国際原油価格は3カ月ぶりの安値へと下落した。
ただし合意の履行方式と後続交渉の枠組みを巡って双方の立場は食い違っている。
CNNは、米国とイランが金曜日の署名後に進む後続段階について互いに異なる説明を出していると報じた。
米国側ではJD・バンス副大統領が交渉の実務を主導し、今後の恒久停戦交渉を率いる予定だと伝えられた。
CNNは米国高官を引用し、バンス副大統領が交渉終盤で中核的役割を担うことになったのはトランプ大統領の直接の勧めによるものだと伝えた。バンス副大統領は今回の交渉過程で主要調停者との既存の関係を活用し、実務交渉を前進させたとされる。
一方、イラン側は依然として米国の履行意思に強い疑念を示している。
CNNによると、アッバス・アラグチ・イラン外相は「過去の合意破棄の経験のため不信を土台に交渉を進めている」と明らかにし、合意履行過程での慎重なアプローチを強調した。アラグチ外相は「今回の合意が経済的な機会を提供し得るが、外部依存は警戒すべきだ」と付け加えた。
一方で合意発表後も中東地域の軍事的緊張は完全には解消されていない。CNNは、イスラエルが南部レバノンで車両空爆を実施し1人が死亡したと報じた。イスラエルは、イランが含まれる合意条件と無関係にレバノンから撤兵しないという立場を維持していると伝えられた。
CNNはまた、合意発表直前のイスラエルによるベイルート空爆に関連し、ドナルド・トランプ大統領がベンヤミン・ネタニヤフ・イスラエル首相の軍事行動を強く批判したと報じた。トランプ大統領は当該攻撃が「起きるべきではなかった」と言及したとされる。
今回のMOUの全文書は今後24〜48時間内に公開される予定だとCNNは報じた。米国高官は「完全な透明性を原則とする」として文書公開方針を明らかにした。
今回の合意はエネルギー輸送の正常化と中東の緊張緩和のシグナルと解されるが、実際の履行過程と政治的信頼の問題は依然として主要な変数として残る。