ピート・ヘグセス米国防長官は、イランが米国と締結を控える終戦了解覚書(MOU)を順守しない場合、再び軍事的対応に直面すると警告した。またイランの濃縮ウラン処理過程に米軍が直接関与する可能性も示唆した。
ヘグセス長官は14日(現地時間)のCBS放送インタビューで「イランが合意を守らないなら再び戦争に直面することになる」と述べ、「米国はそうなることを望まないが、イランも自国の軍事力と防空網が被った打撃を十分認識しているはずだ」と語った。
長官は最近の米国の対イラン空爆が交渉の進展に影響を及ぼしたとし、「イランが交渉のテーブルに着いた理由の一つは米国の軍事的圧力のためだ」と主張した。
ヘグセス長官は、終戦MOUが締結され非核化合意が成立した場合、イラン国内の濃縮ウラン処理にも米国が関与すると明らかにした。
長官は「米国は当該物質を除去するためイランと協力する」とし、「イランはこれを希釈することはできるが、保有することにはならない」と述べた。
続けて「濃縮ウランの希釈と搬出が履行されるよう物理的または他の方式で関与し、その役割を米軍が担う可能性もある」と付け加えた。
これは、イランの地下施設に残存しているとされる約440kg規模の濃縮度60%のウランをイラン国内で希釈した後、国外に搬出する案が検討されていることを示唆したものと解される。
ロイター通信はイラン高位関係者を引用し、イランが核兵器放棄とホルムズ海峡の即時開放を約束し、米国は海上封鎖の解除と凍結資金の返還、原油制裁の緩和などに合意したと報じた。
ただしヘグセス長官は、イランが合意締結直後に凍結資金を取り戻し制裁が解除されるとの観測について「今回の合意は成果の履行を前提とする」とし、「イランが約束を実行するまでいかなる資金も解放されない」と線を引いた。
長官は「今回のMOUには、イランが核兵器を開発または購入、保有しないという内容が明記される」とし、「米国は今後60日間、イランが約束した措置を実際に履行するよう必要な軍事的態勢を維持する」と明らかにした。