米国行政府がイラン国内の主要施設爆撃を公然と予告し、膠着状態に陥った和平交渉を妥結させるための全方位的な軍事圧迫に乗り出した。ドナルド・トランプ米国大統領はホワイトハウスで国家安全保障の最高位級会議を開き、イラン中枢を狙った大規模な短期打撃作戦を検討し、中東地域の戦雲を最高潮に引き上げた。

10日(現地時間)にAxiosとCBSなど主要メディアの報道を総合すると、ピート・ヘグセス国防長官はこの日フロリダ州の米中央軍司令部を訪れ、イラン中枢施設爆撃計画を明らかにした。ヘグセス長官は取材陣に「イランは良い合意をする機会があったが、交渉をめぐって引き延ばし続け『トクトクトク(tap, tap, tap)』とつついているだけだ」とし、「代わりに彼らはイラン中枢施設に爆弾が『トクトクトク』と落ちるのを見ることになる」と警告した。続けて「必要であれば我々は爆弾で交渉するし、米国はその分野に非常に長けている」と強調した。

ピート・ヘグセス米国防長官が2026年6月6日、フランス・ノルマンディーのコルヴィルシュルメールにあるDデー上陸82周年記念の米軍墓地で演説している。/聯合ニュース

トランプ大統領は同日、ホワイトハウスの状況室でJD・バンス副大統領、マルコ・ルビオ国務長官らが出席した安保会議を主宰した。Axiosの報道によれば、会議ではイランの交渉姿勢の変化を圧迫するため、規模は大きく期間は短い短期打撃オプションを扱った。トランプ大統領は自身が提示した提案にイランが2週間近く応答しなかったことに不満を抱いたとされる。トランプ大統領は「我々は昨日イランを強く打撃し、今日も再び強く殴る」とし「彼らは引き続き我々を愚弄している」と非難した。

今回の武力衝突は、ホルムズ海峡近くで米軍のアパッチヘリがイランのドローンに撃墜されて誘発された。米軍は直ちにイランの防空網とレーダー基地を破壊する報復空爆を行い、イランも米軍基地に向けてミサイルとドローンを発射し応戦した。米国は軍事打撃とともに経済的な締め付けとなる海上封鎖の強度も高めた。米中央軍司令部はオマーン湾で港湾封鎖令を無視して原油を運搬していた油槽船セテベロ号を攻撃して無力化した。トランプ大統領は海上封鎖作戦について「海戦史上最も成功した作戦だ」として自信を示した。

イランは激しく反発し、決死抗戦の意思を固めた。マスード・フェゼシキアン・イラン大統領はソーシャルメディアで、発電所や橋梁などインフラを攻撃するというトランプ大統領の発言について「(イランの)国家的決意の前に感じる絶望感を示す証拠だ」と批判した。両国の対立が全面戦争へとエスカレートする兆しが出ると、国際社会の懸念も強まっている。アントニオ・グテーレス国連事務総長は安全保障理事会の会合で「小さな火種が完全な戦争へと拡大する危険を過小評価してはならない」と強く警告した

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