ドナルド・トランプ米国大統領が米国プロバスケットボール(NBA)ファイナル第3戦を現地で観戦し、ニューヨーク・マンハッタン中心部が大規模な保安統制に入った。アリーナ周辺の応援イベントが中止され出入りが制限されるなか、ファンが不便を強いられているとの指摘が出ている。
8日(現地時間)ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)など主要外電によると、トランプ大統領はこの日ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデン(MSG)で行われるNBAファイナル第3戦に出席した。ニューヨーク・ニックスが本拠地でNBAファイナルの試合を戦うのは1999年以後27年ぶりである。
ニューヨーク・タイムズ(NYT)はこれについて、ニューヨーク土着のトランプ大統領にとって「一種の帰郷」だと評価した。とりわけ民主党の牙城であるニューヨークを訪れ、自身の政治的影響力を誇示できる舞台になるとみられる。トランプ大統領は米スポーツ・エンターテインメント企業であるMSG(Madison Square Garden)グループの会長で、ニックスの球団主でもあるジェームズ・ドーランの招待に応じ、今回の試合を観戦することになった。
政治歴史学者マシュー・ダレクはUSAトゥデーに「数十年ぶりにニックスがファイナルに進出したのは、彼(トランプ)にとって一石二鳥の機会だ」と述べ、「彼は論争を生み出すことができ、すべての視線を自分に集中させることができ、(民主党支持者から)ブーイングや嘲笑を受けてもニックスの栄光を共に享受できる」と予想した。
トランプ大統領の訪問に合わせ、ニューヨーク市警(NYPD)と米シークレットサービスはアリーナ一帯に大規模な警備要員を配置した。統制区域はマンハッタン30番街から35番街、6番街から8番街までに拡大され、ニューヨークの主要交通拠点であるペンシルベニア駅(ペン駅)も含まれた。
しかし警察の厳重な警備でファンが不便を強いられているとの批判も出ている。当局はアリーナ外部に設置される予定だった大型スクリーンでの応援戦を禁じた。これによりアリーナ周辺で試合を一緒に観戦しようとしたファンは、ブライアントパークやセントラルパークなど別の場所で開かれる応援イベントへと足を向けた。
午後4時以後は試合のチケット所持者とペン駅の利用客、近隣の就業者など正当な理由がある人のみが統制区域に出入りできるよう措置した。ニックスファンのエリヤ・ウォンはWSJに「本来はアリーナの外で応援したかったが、トランプ大統領の訪問で統制が強化され、別の場所を選ぶことになった」と語った。
近隣の自営業者も営業負担が増した。アリーナから1ブロック離れたスポーツバー「バーボン・アンド・ブランチ」の関係者は、すでに1週間前から予約が埋まっているとしつつも「保安措置のため、例年より客が多いのか少ないのか分からないが、いずれにせよ運営負担は大きい」と述べた。
トランプ大統領は再登板以後、主要スポーツ行事に相次いで姿を見せている。昨年はUSオープン男子シングルス決勝を観戦した。当時、強化された保安措置で観客の入場が遅れ、試合開始が約30分遅延する事態もあった。
トランプ大統領はスーパーボウルや大学アメリカンフットボールのチャンピオンシップ、ライダーカップ、陸軍—海軍戦などにも出席しており、UFCの試合観戦も続けている。最近は米国建国250周年を記念し、ホワイトハウスでUFC大会を開催する案も推進中である。
一方、ニックスは1973年以後初のNBA優勝に挑む。今ファイナルでサンアントニオ・スパーズを相手に2連勝を収めた。ニックスが最後にファイナルに進出した年は1999年で、当時スパーズに敗れ準優勝にとどまった。