世界的な投資銀行ゴールドマン・サックスが、米連邦準備制度(Fed、FRB)が今年は政策金利を引き下げないとの見方を示した。当初の予想より米国の雇用市場が堅調だという理由だ。ただしドナルド・トランプ米国大統領は、新任FRB議長の初の金融政策会合デビューを前に利上げを強く要求し、圧力を緩めなかった。

8日(現地時間)のブルームバーグやAPなど主要メディアの報道を総合すると、ゴールドマン・サックスは5日に公表したリポートで「今年FRBは金利を引き下げない」との見通しに大幅に修正した。ゴールドマン・サックスのチーフエコノミスト、デービッド・メリクルは、当初2026年12月と2027年3月としていた2回の利下げ時期を、それぞれ2027年6月と12月に先送りした。ゴールドマン・サックスは「米国の5月の雇用増加幅が市場予想を大きく上回り、労働市場が強い回復力を示した」と解釈した。ゴールドマン・サックスは今年の米国失業率見通しも従来の4.6%から4.4%へ下方修正した。

ゴールドマン・サックス・グループ会長兼CEOのデービッド・ソロモンが2026年6月2日に米ニューヨークのニューヨーク経済クラブで演説している。/聯合ニュース

一方でゴールドマン・サックスは、FRBが金利を小幅に引き上げる確率を従来の10%から20%に引き上げた。さらに、人工知能(AI)関連の投資需要が強く続く場合、借入コストを長期間高水準に維持すべきだという主張に説得力が増す可能性があると分析した。

インフレ懸念で市場に利上げ論が広がると、トランプ大統領は即座にけん制した。トランプ大統領はこの日、NBCのインタビューで「最近は良い指標が出ると利上げするとの考えから、かえって市場が下落する」と述べ、「金利を引き上げる理由は全くなく、実際に金利を引き下げるべきだ」と主張した。16日に初の連邦公開市場委員会(FOMC)会合を主宰するケビン・ウォーシュ新任FRB議長に対し、利下げを迫るメッセージを投げたとみられる。

トランプ大統領は続けて「政策金利を引き上げるのは誤りだ」として、FRBが引き締めに転じる可能性に反対の意向を示した。トランプ大統領はウォーシュ議長を尊重するとしながらも、「自分の考えは、国家経済がうまく回っている時に即時の利上げで経済に罰を与えてはならないということだ」と述べた。同時に「われわれには負債があり、解決すべき他の課題がある」とし、「自分は軍備をさらに拡大したい」と付け加えた。

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