ウクライナが「ロシア版ダボスフォーラム」と呼ばれるサンクトペテルブルク国際経済フォーラム(SPIEF)開幕に先立ち、サンクトペテルブルクをドローンで攻撃した。前日のロシアによる大規模なミサイル・ドローン空爆への反撃である。
ボロディミル・ゼレンスキーウクライナ大統領は3日(現地時間)、エックス(X・旧ツイッター)に煙が立ち上る石油貯蔵施設の映像を掲載した。
そのうえで「一晩のあいだにロシア領内の主要施設が打撃を受け、その中にサンクトペテルブルクの石油ターミナルが含まれた」とし、「平和を早めるために必要なウクライナの長距離制裁計画が正確に実行されている」と明らかにした。
ウクライナ国境から1100㎞離れたこの施設が戦争のために運用されているというのがゼレンスキー大統領の主張だ。
AFP通信によると、アレクサンドル・ベグロフサンクトペテルブルク市長は、今回の攻撃で市内の3つの区で複数のインフラが被害を受けたものの、死者は出ていないと伝えた。
今回の攻撃は、前日のロシアによる大規模なミサイル・ドローン空爆でウクライナ全土で23人の死者が出た直後に行われた。ロシアは極超音速ミサイル「ツィルコン」8発を含め、ミサイル73発とドローン656機を投入してウクライナを攻撃した。これに対しウクライナはこの日、サンクトペテルブルクのほかクロンシュタット軍事基地、タンボフ地域の軍需工場などを攻撃した。
とりわけウクライナは、この日サンクトペテルブルクで開幕するSPIEFを妨害することに攻撃目標を置いたとみられる。今回の行事には130カ国、約2万人が参加する。攻撃の余波でサンクトペテルブルクのプルコヴォ空港は夜間に数時間閉鎖され、30便以上の航空便が遅延または欠航となった。ウラジーミル・プーチンロシア大統領は5日、SPIEF総会で自ら基調演説を行った後、討論に参加する。ハン・ジョン中国国家副主席との会談も予定されている。