イランの戦争が長期化し、世界各地で食料の需給に支障が生じている。戦争の余波で農産物の生産と流通に必要な燃料・肥料など必須資材の供給が不安定になった影響である。

フィリピンの農家がトラックの荷台にバナナを積み込んでいる。写真は記事内容と関係なし/ロイター=聯合

1日(現地時間)ブルームバーグによると、オーストラリアの冬小麦の収穫量は2670万トン(t)と推定された。前年より26%減の規模である。生産量減少の主因として作付け面積の縮小が挙げられる。지난冬小麦の作付け面積は1090万ヘクタール(ha)で、2019/2020シーズン以降で最も少ない水準を記録した。

オーストラリアは世界最大の小麦輸出国の一つであり、中国はもちろん、東南アジアと中東諸国の主要な供給先である。韓国の小麦輸入量の約30%も豪州産が占める。このため、豪州の小麦生産減少はアジア地域の小麦供給にも影響を及ぼす見通しである。

豪州農業省は、4カ月続いている米国とイランの戦争により、世界の燃料および肥料供給に「相当な支障」が発生したと明らかにした。世界各地で干ばつが続くなか、中東の戦争長期化が農家の負担を増やし、小麦生産の減少を招いているとの分析である。

日本ではバナナ不足が現実化する兆しが出ている。ブルームバーグはこの日、「日本がバナナ品薄に陥る可能性が高まっている」とし、「これは中東の紛争と関連した最新の供給混乱事例だ」と報じた。

日本で消費されるバナナの99.9%は輸入品である。日本は害虫発生などを防ぐため、バナナを未熟な状態で輸入した後、国内でエチレンガスを使って追熟させて販売する。しかしイランの戦争の余波でエチレン生産の原料であるナフサの供給に支障が生じ、追熟工程にも影響が及んでいる。

先月日本の財務省が発表した4月の貿易統計(速報値)によると、日本のナフサ輸入量は前年同月比47%減の114万kLを記録した。日本バナナ輸入協会の事務総長であるアカシ・エイジは「50年ぶりの最悪のナフサ不足事態だ」と語った。

現在はバナナが正常に店舗へ供給されており、一部の輸入業者は2〜3カ月程度使用可能な十分なエチレンを確保しているとされる。ただしイランの戦争により、燃料・包装材・輸送費など石油化学製品関連のコストが急騰しており、小売業者の負担が増している。これは最終的に消費者価格の上昇につながり得るとの懸念が出ている。

アボカドやキウイのように輸入比率が高く追熟工程が必要な他の果物も、供給混乱の影響を受ける可能性がある。これらの果物はバナナより必要なエチレンガスの量がはるかに少ないとされる。ブルームバーグは「日本の脆弱性は、国内の石油資源不足と、海上輸送の混乱を補完する国際パイプラインがない点に由来する」と伝えた。

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