台湾株式市場が世界最大の半導体受託生産(ファウンドリー)企業であるTSMCの急騰を受け、インドを抜いて世界5位の株式市場となった。生成AI(人工知能)投資ブームの中で、グローバル資金は台湾や韓国のような半導体製造国に流入する一方、インドは原油高と外国人資金の流出で揺らいでいるとの分析が出ている。

TSMCのロゴ。/ロイター

26日(現地時間)にブルームバーグが集計したデータによると、台湾株式市場の時価総額は4兆9,500億ドル(約7,395兆ウォン)で、インド(4兆9,200億ドル)を上回った。これにより台湾は米国・中国本土・日本・香港に次いで世界5位の株式市場になった。

台湾市場の上昇は事実上TSMC1社が牽引しているとの評価が出ている。AI半導体需要が急増し、TSMCの株価は年初来だけで46%急騰した。AIサーバーとデータセンター拡大競争の中で高性能半導体需要が急増し、TSMCが最大の受益銘柄として浮上したためだ。現在、TSMCが台湾加権指数(Taiex)で占める比率は約42%に達する。企業1社が国の代表指数の半分近くを押し上げる、いわゆる「メガキャップ」現象が台湾市場の上昇をけん引しているという分析である.

制度変更もTSMCに有利に働いている。台湾の金融当局は最近、国内ファンドの単一銘柄への投資上限を従来の10%から最大25%へ拡大した。特定銘柄が台湾市場で10%以上の比重を占める場合に投資制限を緩和するもので、現在この基準を満たす企業は事実上TSMCのみである。

一方、この10年間にわたり長期上昇基調を続けてきたインド株式市場は、今年に入り揺らいでいる。インドの代表指数は今年8%下落し、10年ぶりの年間下落となる可能性が取り沙汰されている。MSCI新興国指数におけるインドの比率も昨年の19%から現在は約12%水準に低下した。

専門家はインドの不振の背景として、AIサプライチェーンにおける存在感の乏しさを挙げる。フランクリン・テンプルトンのファンドマネジャー、イー・ピン・リャオは「台湾市場の時価総額拡大は結局、テクノロジーハードウェア産業への集中の結果だ」と述べ、「AI投資サイクルの中心には半導体企業がある」と語った。続けて「半導体などテクノロジーハードウェアの基盤が弱い市場は、台湾や韓国のような製造ハブ国家に押されるほかない」と述べた。

ブルームバーグは、これに原油高に伴うエネルギーコスト上昇とインフレ懸念、ルピー安が重なり、今年だけで約240億ドル規模の外国人資金がインド市場から流出したと分析した。相当額の資金が、AIの恩恵期待が大きい台湾と韓国の市場へ移動したとされる。

ただし実体経済の規模では、依然としてインドが台湾を大きく上回る。国際通貨基金(IMF)によると、インドの国内総生産(GDP)は4兆1,500億ドルで、世界最高水準の成長を続けている。台湾のGDPは9,770億ドル水準である。オールスプリング・グローバル・インベストメンツのポートフォリオマネジャー、アリソン・シマダは「インド市場は高評価負担のなかで一服局面に入ったが、インドでは個人資産が不動産から金融資産へ移る『金融化』が急速に進んでいる」と述べ、「長期的な成長ポテンシャルは依然として有効だ」と評価した。

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