米国ホワイトハウス近くで銃撃を行い死亡した20代男性が、昨年から米シークレットサービス(SS)の管理対象に上がっていたことが明らかになった。過去にもホワイトハウス周辺の制限区域に接近したり、進入方法を尋ねたりして警察と警護当局に複数回制止された前歴があった。
24日(現地時間)、CNNなど米メディアは、前日にワシントンDCのホワイトハウス近くの検問所でシークレットサービス要員の対応射撃を受け死亡した男性が、メリーランド州出身のナシール・ベスト(21)と確認されたと報じた。
ベストは昨年夏からホワイトハウス周辺で繰り返し目撃されていた。裁判所記録によれば、ベストはホワイトハウスの敷地一帯を徘徊し、複数の出入り口で内部に入る方法を尋ね、その後シークレットサービスの管理対象に含まれたと伝えられている。
警察による制止を受けたことも複数回あった。ベストは昨年6月、ホワイトハウス敷地の一部区域で車両通行を妨害した疑いで強制入院措置を受けた。1カ月後には警告標識を無視してホワイトハウス外縁の制限区域に入ったところを警察に制止された。
当時ベストは自分が「イエス・キリスト」だと主張し、「逮捕されたい」と話したとされる。ベストのソーシャルメディアアカウントにはドナルド・トランプ米大統領を狙った暴力を示唆するような投稿もあったと把握された。「自分は文字どおり神の子だ」という書き込みも掲載されていた。
銃撃は前日午後、ホワイトハウス近くの17番街とペンシルベニア・アベニューの交差点で発生した。シークレットサービスはX(旧ツイッター)を通じて「米東部時間の午後6時を少し過ぎたころ、ある男性がカバンから武器を取り出し発砲し始めた」と明らかにした。
シークレットサービスの警察官は現場で対応射撃を行い、ベストは病院に搬送されたが死亡判定を受けた。この過程で周辺にいた民間人1人も負傷した。
シークレットサービスは、当時ホワイトハウスにいたトランプ大統領には影響がなかったと述べた。