金正恩北朝鮮国務委員長が中国山西省で発生した大規模炭鉱爆発惨事に関連し、習近平中国国家主席に弔意を伝えた。先に22日、中国山西省長治市の石炭坑道でガス爆発が起き、作業員247人のうち82人が死亡し128人が負傷した。
25日、北朝鮮の官営メディアである朝鮮中央通信など主要媒体の報道を総合すると、金委員長は習主席に送った電文で「貴国の山西省で炭鉱ガス爆発事故により多くの人命被害が発生したという悲しい知らせに接し、総書記同志と中国党と政府と人民、被害者遺族に深い弔意を表する」と伝えた。続けて「総書記同志を核心とする中国共産党と中国政府の指導のもと、中国人民が被害の後果を一日も早く除去し、遺族が悲しみを乗り越えて安定した生活を取り戻すことを心から願う」と付け加えた。この電文は北朝鮮住民が読む労働新聞の1面にも掲載された。
金委員長は近く習主席と北中首脳会談を行う予定だ。習主席は最近、北京を訪問したドナルド・トランプ米国大統領と会い、北核の解法を協議した。これを踏まえ、早ければ今月末か来月初めに北朝鮮を直接訪れ、金委員長と向かい合うとの観測が支配的だ。今回の弔意も中国の大規模惨事を慰め、首脳会談前に両国間の友好ムードを固める布石とみられる。
ただ一部では、北朝鮮がロシアに向けて送ったメッセージと比べると、今回の弔意には強い共感を示す表現が抜けているとの評価が出ている。先に金委員長がウラジーミル・プーチン露大統領に送った弔電には「わが人民は兄弟的なロシア人民が被った不幸と悲しみを共に分かち合っている」あるいは「わが人民はいつもロシア人民と共にある」として、強力な連帯を強調した。これに対し、習主席に送ったメッセージにはこのような連帯を示す表現が抜けていた。
専門家は、北朝鮮がロシアと接近し利益を最大化していると診断する。パトリシア・キム・ブルッキングズ研究所上級研究員は先にVOAに「北朝鮮はモスクワと北京の間の暗黙の競争構図を活用し、反射利益を得ている」とし、「この戦略的三角構図で最大の受益者は北朝鮮だ」と評価した。