ドナルド・トランプ米国大統領と習近平中国国家主席が北京で135分間の首脳会談を行い「米中の建設的・戦略的安定関係」を構築することで合意した。両国首脳は協力と関係安定の必要性を強調する一方、経済・貿易・軍事のコミュニケーションチャネル拡大にも意見を一致させた。中東情勢と朝鮮半島、ウクライナなど国際懸案に関する意見も交わした。
14日中国官営の新華通信と中央TV(CCTV)によると、両国首脳はこの日北京の人民大会堂で135分を超えて会談を進めた。先立つ2025年10月30日の釜山米中首脳会談は約100分間行われた。
◇ 米中、「建設的・戦略的安定関係」を宣言
報道によると米中首脳は会談で「建設的・戦略的安定関係」を樹立することで合意した。習主席は「これは今後3年以上、両国関係に戦略的方向性を示すことになる」とし「これは両国国民と国際社会から歓迎されると信じる」と述べた。
習主席は建設的・戦略的安定関係について「協力を中心とした『積極的安定』でなければならず、競争が抑制された『善意の安定』でなければならず、異見が統制可能な『日常的安定』でなければならず、平和が期待される『持続可能な安定』でなければならない」とした。続けて「これは単なるスローガンではなく、互いに向かって共に歩む行動でなければならない」と語った。
貿易合意に関しては「昨日、両国の経済・貿易チームが全般的にバランスが取れ、前向きな成果を導き出した。これは両国国民と世界の双方にとって良い知らせだ」とし「双方はわれわれが到達した重要な共通認識を履行し、政治・外交および軍事のコミュニケーションチャネルをさらにうまく活用すべきだ。経済・貿易、保健、農業、観光、人文、法執行など分野の交流と協力を拡大しなければならない」と述べた。
◇ 朝鮮半島・イランなどを協議…米企業に「開放拡大」を約束
米中首脳はまた朝鮮半島問題と中東情勢、ウクライナ危機など主要な国際および地域懸案についても意見を交換した。また2026年11月に中国で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議と米国で開かれる主要20カ国(G20)首脳会議の成功裏の開催に向け、相互に協力することで意見を一致させた。
この日の会談には米国のジェンスン・フアンNVIDIA最高経営責任者(CEO)、ティム・クックApple CEO、イーロン・マスクTesla・SpaceX CEOなど主要企業の経営陣が同行した。彼らは習主席に「中国市場を非常に高く評価している」とし「中国との協力を強化したい」と述べた。習主席は「米国企業は中国の改革・開放に深く関与してきており、双方ともこれによって利益を得た。今後、開放はさらに大きく開かれる」と応じた。
◇ 「歴史上最も関係が良くなる」…天壇公園の視察も
両首脳間の「雪解けムード」はこの日午前の出会いから感じられた。習主席に会ったトランプ大統領は握手と同時に習主席の左腕を軽く叩き、親しみのジェスチャーを見せた。共に人民大会堂へ歩く過程で両首脳はスキンシップを交えつつ対話を続けた。習主席はトランプ大統領と階段上に並んで立ち、北京の市内を指で指し示しながら紹介した。
両首脳は首脳会談の冒頭発言で互いへの信頼を示し、協力の重要性を強調した。習主席は「われわれは相手ではなくパートナーになるべきであり、互いを成功に導き共同繁栄を実現すべきだ」と語った。トランプ大統領は習主席を「偉大な指導者」と持ち上げ、「われわれ二人は両国の歴史上、いかなる国家元首らよりも最も長く持続した個人的関係を構築した。米中関係は歴史上最も良い関係になる」と応じた。
両首脳は会談直後、天壇(天坛)公園に向かった。人民大会堂から約6kmほど離れた天壇公園は、かつて皇帝が豊年を祈願した場所で、1420年明の永楽帝の時代に建てられた。天壇公園の「名物」である祈年殿(祈年殿)は皇帝が五穀豊穣を祈願した建築物で、中国で最も大きい祭天建築物と評価される。歴代の米国大統領の中では1975年ジェラルド・フォード大統領が天壇公園を訪れたことがある。当局は今回のトランプ大統領の訪問を準備するため、13日から外部人員の出入りを全面的に制限した。
首脳会談を終えたトランプ大統領と習主席はこの日、国賓晩餐会を共に行い、15日には茶談会と昼食会を共にする予定だ。