日本でクマが民家まで出没して人身被害が相次ぎ、オオカミを模した野生動物撃退ロボットの需要も急増している。
12日(現地時間)の日本経済新聞系メディアの報道によると、最近、北海道ナイエチョウの機械部品加工企業オオタセイキ(太田精器)の野生動物撃退ロボット「モンスターウルフ(Monster Wolf)」の注文が急増し、同社が生産を加速している。
オオカミ形状のモンスターウルフは、赤外線センサーで動物を感知すると工事現場並みの大音量の警告音と発光ダイオード(LED)による強い光を発して野生動物を威嚇するロボットである。もともとはシカなどほかの野生動物による農作物被害への対応用として開発されたが、最近クマの出没が増えたことで需要が急増したとみられる。
オオタセイキは今年の受注量が平年比で3倍以上に増え、現在は設置まで2〜3カ月待たねばならない状況だと説明した。オオタ・ユウジ社長は「これまでは主な用途が農家などだったが、最近は工事現場やゴルフ場まで広がっている」と述べ、「クマが人の居住地域まで下りてきている状況を示している」と語った。
実際に日本では冬眠から目覚めたクマが民家に出没する事例が増加している。主要海外メディアによると、日本では昨年4月から1年間でクマの攻撃事件が238件発生し過去最多を記録し、このうち13人が亡くなった。
クマの攻撃事件は大半が日本北東部の東北地方6県で発生した。先月には岩手県で女性の遺体が発見され、その直前の近隣地域では警察官がクマの攻撃で負傷する事件も起きた。
青森県は4月に10日間のあいだにツキノワグマが5頭目撃されると特別警戒令を発令し、岩手県と福島県も同様の水準の警報を出した。福島県では体重100kgを超えるクマが住宅街に現れ、警察と長時間にわたるにらみ合いの末に射殺された事例もあった。
日本の環境当局と専門家は、昨年ブナの実など山林の餌が不作だったため、クマが餌を求めて民家まで下りてきたとみている。最近は人の居住地で餌を探すことに慣れたクマが増えているとの分析も出ている。
シンスケ・コイテ東京農工大教授は毎日新聞に「過去に人の居住地に下りてきたクマが、人の近くに餌があるという事実を学習した可能性がある」と述べた。さらに「過去に人と接触した後でも無事に生息地へ戻れた経験のため、人間をもはや脅威的な存在とみなさない可能性もある」と語った。