ドナルド・トランプ米国大統領がホルムズ海峡内の船舶救出作戦である「プロジェクト・フリーダム」の再開を検討し始めた。トランプ大統領は現在の停戦状態を臨終を迎える患者に例え、いつでも米国がイランに対して軍事的圧力の水位を引き上げる可能性を示唆した。
11日(現地時間)にウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)とCNBCなど主要メディアの報道を総合すると、トランプ大統領はこの日ホワイトハウスの行事で記者団と会い、イラン政府が送った回答を「受け入れ不可能だ」と一蹴した。イランはホルムズ海峡の封鎖解除に集中しつつも核計画に関する決定は後回しにする内容の提案を送ったとされる。トランプ大統領はイラン側の文書を指して「ゴミのような文書」だとして強い不満を示した。
とりわけトランプ大統領は現在の停戦状況について「信じられないほど弱い状態」だとし、「重大な生命維持装置(massive life support)に依存している」と強調した。続けて「医者が入ってきて可能性は1%だと言う状況と同じだ」と付け加えた。これは1カ月余り続いた停戦が事実上動力を失い、米国がいつでも攻撃を再開する準備ができていることを示唆するくだりである。
米国は外交的圧力と同時に軍事的威嚇も並行する構えだ。米国防総省は同日、核兵器を搭載したオハイオ級弾道ミサイル潜水艦がジブラルタルに到着した事実を異例に公表した。トランプ大統領がホルムズ海峡に座礁した船舶を救出するためのプロジェクト・フリーダム再開に言及したのも同じ文脈と解される。イランが地下核施設の解体を拒み、ウラン濃縮中断期間の短縮を求めるなど頑なな態度を示すと、武力誇示のカードを切った。
国際社会は今回の事態で中東の緊張が再び最高潮に達するとの懸念を強めている。停戦期間中にもホルムズ海峡一帯で散発的な攻撃が続いた状況で、米国が船舶救出作戦を再開すれば全面戦争が再燃する起爆剤になり得る。イランは依然として自らの回答が「寛大で責任ある応答」だと反論しており、当面は平和定着よりも強硬対立が続く見通しだと専門家は見ている。