ドナルド・トランプ米大統領が、アラブ首長国連邦(UAE)がイラン戦争で相当な打撃を受けており、米国が通貨スワップなどを通じた財政支援を検討中だと明らかにした。
トランプ大統領は21日(現地時間)にCNBCとの電話インタビューで、UAEと通貨スワップを締結する案を検討しているのかという質問に「そのとおりだ」と答えた。続けて「自分が支援できるなら支援する」とし「彼らは米国の強固な同盟であり、知ってのとおり今は異常な時期だ」と述べた。
トランプ大統領は、UAEが米・イラン戦争で最も被害が大きかった湾岸諸国だったとし、富裕な国家であるにもかかわらずこのような考慮をすることになったのは驚きだという趣旨で発言した。
先にウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、UAE中央銀行のハリド・ムハンマド・バラアマ総裁が国際通貨基金(IMF)・世界銀行年次総会に出席し、スコット・ベッソン米財務長官らに通貨スワップ締結を提案したと報じた。
当時WSJは、UAEがこの場で、米国のイラン攻撃が自国を不本意に紛争へ巻き込んだこと、ドルが不足すれば原油取引で人民元など他通貨の使用を検討せざるを得ないと圧力をかけたと伝えた。
UAEはイラン戦争で中東全域の石油・ガスインフラが損傷し、ホルムズ海峡を通じた原油輸出ルートが遮断される中で経済的に大きな打撃を受けたと伝えられている。先にニューヨーク・タイムズ(NYT)は、UAEが財政支援を打診したという事実だけでも今回の戦争の余波がいかに連鎖的かを示すものだと指摘した。
ただし、米国駐在UAE大使はエックス(X・旧ツイッター)で「トランプ大統領がUAEを米国の最も重要な経済・貿易パートナーとして認めてくれたことに感謝する」としつつも、「UAEが外部資金支援を必要としているという主張は誤っている」と明らかにした。