英国ロンドンの地下鉄であるチューブ(Tube)が機関士のストライキで一部路線の運行を中断し、交通混乱が発生している。
22日(現地時間)にBBCなど海外メディアが伝えたところによると、英国地下鉄の労組と当局が週4日勤務制の導入をめぐり衝突し、労働者のストライキに発展した。地下鉄機関士のおよそ半数を代表する英国鉄道海運労組(Rail, Maritime and Transport・RMT)所属の組合員は、週4日勤務制への転換を図る当局の提案に反対し、21日からストライキに入った。RMTは機関士だけでなく駅務・整備など多様な職種を含む英国最大規模の労組である。
RMTがストライキの根拠として問題視するのは勤務形態である。使用者側のロンドン交通局(Transport for London・TfL)は既存の賃金を維持したまま、週36時間勤務を35時間に減らしつつ、現在の週5日勤務を4日に圧縮する案を提示した。有給の食事時間を導入して契約上の労働時間は維持しながら勤務日数を減らす方式で、追加費用なしに柔軟性と効率性を確保できるという。
一方でRMTは既存の賃金を維持しつつ、使用者側が示した勤務形態ではなく、週5日基準で32時間勤務制を要求した。RMTは、使用者側の提案は毎日の労働強度を高め、安全上の問題を招きかねないと指摘した。
結局、双方の立場は縮まらず、対立が激化して地下鉄ストライキに至った。TfLによると、22日現在、地下鉄の一部路線が全面的に運行を中断している。メトロポリタン線は一部区間の運行を取りやめ、一部時間帯に限定運行をしているが、地下鉄の列車間隔が広がり、特に通勤時間帯に多数の路線で深刻な遅延が発生している。海外メディアは、今週いっぱい遅延が続き、6月までに計6回にわたり24時間の終日ストに発展する可能性もあると見ている。ただし、今回のストに参加していないバスやトラムなど他の交通手段は通常運行される。
TfLは直ちに労組の宥和に乗り出した。今回の案は追加費用なしでサービスの安定性と勤務の柔軟性を同時に確保できる現実的な代案だとしてストの中止と協議の継続を促す一方、自らが提示した勤務方式は任意選択事項であり、従来どおり週5日勤務を維持することも可能だと説明した。だがRMTは、TfLがスト回避の努力を十分に行っていないとして、批判のトーンを弱めない構えである。
しかしRMTのスト強行については、同じ労組陣営の中からも批判の声が出ている。機関士中心の労組である英国機関士協会(ASLEF)は、TfLの週4日勤務案を支持し、RMTのストは理解しがたいとの立場を示した。ASLEFは、TfLの提案が年間35日の追加休暇を提供する「理想的な合意」だと評価した。さらに「より短い勤務時間とより多い休暇を阻止するためのストは今回が初めてだ」としてRMTを批判した。事務・技術職中心のTSSA(Transport Salaried Staffs' Association)は直接的な批判の声は上げていないが、スト参加には消極的である。