米国とイランの終戦合意への期待が後退し、ニューヨーク株式市場の主要3指数は下落基調で始まった。
16日(現地時間)午前9時57分、ニューヨーク証券取引所でダウ工業株30種平均は前日比29.27ポイント(0.06%)安の4万8434.45を推移している。S&P500種指数は7015.30、ナスダック総合指数は2万3929.18である。前日比でそれぞれ7.65ポイント(0.11%)、86.83ポイント(0.36%)下落の水準だ。
この日の下落はレバノンとイスラエルの首脳会談が不調に終わった影響とみられる。米国とイランの終戦合意が不透明となり、株式相場の逆風として作用した。
ドナルド・トランプ米大統領は前日「イスラエルとレバノンが16日に対話する」と述べたが、事実上頓挫したと伝えられた。
ロイター通信によると、アウン大統領はイスラエル首相と通話しない方針を駐米大使館を通じて米国に伝えた。
アウン大統領は当面、ネタニヤフ首相と通話する意向がないことも明らかにしたとされる。
また米国はイランに対する経済的圧力を緩めていない。
米海軍は告知を通じ、米国がイランへの海上封鎖を密輸貨物にまで拡大すると明らかにした。対象品目には武器、弾薬、核物質、原油および精製石油、鉄、鋼、アルミニウムなどが含まれる。
ピート・ヘグセス米国防長官も「スコット・ベサント財務長官と財務省の同僚たちも『Economic Fury(経済的怒り)』作戦を開始している」と付け加えた。
この日のニューヨーク市場を業種別にみると、エネルギー、不動産などは堅調で、裁量消費、テクノロジーなどは軟調だった。運動靴メーカーのオールバーズは前日に事業方針を人工知能(AI)コンピューティングインフラ事業へ転換すると明らかにし、株価が582.33%急騰した。しかしこの日は利益確定の影響などで株価が28.49%下落した。
ボヤジャー・テクノロジーズは、NASAが国際宇宙ステーションに向かう7回目の民間宇宙飛行士任務として同社を選定したとの報で株価が2.34%上昇した。
同時刻の国際原油は上昇した。期近である2026年5月渡しのウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物価格は前日比1.40%高の1バレル=92.57ドルを付けている。
一方で欧州株はまちまちとなった。
ユーロ・ストックス50指数は前日比0.11%安の5934.10で取引されている。英国FTSE100指数とフランスCAC40指数はそれぞれ0.63%、0.54%上昇した。ドイツDAX指数は前日比0.51%上昇した。