米国がホルムズ海峡を標的にイラン海上封鎖に踏み切った。イランの「海峡統制カード」に対抗し、逆に息の根を止める戦略だ。
ドナルド・トランプ米大統領は13日(現地時間)にホワイトハウスで記者団に対し「午前10時をもって対イラン海上封鎖を開始した」と述べた。ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)によると、米軍は今回の作戦のために15隻以上の軍艦をホルムズ海峡一帯に配備した。海峡内には11日からUSSフランク・E・ピーターソン艦とUSSマイケル・マーフィー艦など米EGIS駆逐艦が進出していた状況だった。
米国の封鎖対象はイランの港湾と沿岸地域を出入りするすべての船舶である。米中央軍は「米軍の承認なく封鎖区域に進入または出港する船舶は、遮断・退去・拿捕の対象となる」と警告した。トランプ大統領もソーシャルメディア(SNS)トゥルースソーシャルに「イラン海軍158隻をすでに撃破した」とし「残る高速艇が封鎖区域に接近すれば即座に排除される」と明らかにした。ただしイラン以外の国家の船舶は、第3国の港湾を利用する場合にはホルムズ海峡の通過が可能だという立場だ。
今回の措置は11〜12日にパキスタン・イスラマバードで開かれた米・イラン終戦交渉が決裂した直後に出たものだ。双方は先立って2週間の休戦に合意したが、その後もイランが海峡統制を続け、緊張が再び高まった。米国の今回の措置は、イランの原油輸出と軍需物資の流入を同時に遮断し、戦争遂行能力を弱体化させようとする意図とみられる。同時に、イランが交渉で活用してきた「海峡封鎖の脅し」を無力化しようとする計算もある。
イランは即座に反発した。米国との交渉団代表だったモハンマド・バーゲル・ガーリーバーフ国会議長は前日の声明でトランプ大統領に向け「あなたが戦うなら、イランも戦う」として強硬対応を予告した。イラン革命防衛隊(IRGC)も軍事的対応の可能性を示唆した。
これにより、ホルムズ海峡で米・イラン間の物理的衝突が再開する可能性が高まったとの分析が出ている。とりわけ21日まで残る休戦期間が無力化される場合、戦争が再び激化する「第2ラウンド」に入るとの見方も出ている。
一部では、米国の封鎖措置は軍事的衝突というより交渉力を高めるための「圧力カード」である可能性も指摘される。実際にトランプ大統領はこの日ホワイトハウスで記者団と会った場で「米国は相手方(イラン側)から連絡を受けており、イランは合意を非常に切望している」と主張した。