米ニューヨーク株式市場で主要3指数が2日連続で上昇して取引を終えた。米国とイランが停戦をこのまま維持できるとの楽観論が株価を押し上げたとみられる。
9日(現地時間)ニューヨーク証券取引所(NYSE)でダウ工業株30種平均は前日比0.58%高の4万8185.80で取引を終えた。S&P500種指数は前日比0.62%高の6824.66、ナスダック総合は0.83%高の2万2822.42で引けた。とりわけS&P500種指数は7営業日連続で上昇し、昨年10月以降最長の上昇基調を示した。
寄り付き直後の相場は不安定な動きを見せた。米国とイランの停戦条件であるホルムズ海峡の再開放が頓挫しているとの報が伝わったためだ。イランが海峡を通過する船舶数を1日15隻以下に制限すると明らかにし、停戦継続の可能性への懸念が高まった。
しかし午後に入って雰囲気が一変した。イスラエルがレバノン政府と直接交渉に乗り出すと明らかにし、相場は反発した。これまで停戦合意の最大の変数とされてきたレバノン前線の緊張が和らぐとの期待が投資心理を押し上げた。
ドナルド・トランプ米大統領も交渉に関する楽観論を示した。トランプ大統領はこの日公開されたNBC放送との電話インタビューで「イランの指導者は交渉の場ではるかに合理的だ」と述べ、「終戦交渉は非常に楽観的だ」と語った。
国際原油は取引時間中に大きな変動を経た末に上昇して引けた。ロンドンICE先物取引所でブレント原油は前日比1.23%高のBarrel当たり95.92ドルで取引を終えた。ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)も3.66%高の97.87ドルで引けた。
市場では楽観論と警戒論が交錯している。ウェルススパイア・アドバイザーのオリバー・パーシュは「現状で投資家はこれを信用するのか、現金化するのかを選ばなければならない」と述べた。RFGアドバイザリーのリック・ウェデル最高投資責任者も「停戦は前向きだが、ホルムズ海峡の問題が長期化すれば供給ショックが続く可能性がある」と指摘した。