ドナルド・トランプ米国大統領が提示したイランとの交渉期限が半日後に迫るなか、中国が戦争の長期化への懸念を示し、双方に和平交渉の推進を促した。
毛寧中国外交部報道官は7日のブリーフィングで関連質問に対し、「イラン戦争の長期化は重大な人的被害と損失を招き、地域・国家の安全を脅かし、世界経済とエネルギー安全保障に影響を及ぼしている」と述べた。
先にトランプ大統領はイランに対し、ホルムズ海峡の開放などの合意期限を米東部時間の同日午後8時(韓国時間8日午前9時)と提示し、イランが米国の要求を受け入れない場合「国全体を一夜にして消し去ることができる」と圧力をかけた。ただし、イランがこれに応じずトランプ大統領が再び期限を延長する可能性も取り沙汰されている。
毛報道官は「中国側はこれに深い懸念と憂慮を抱いている」とし、「戦争の長期化と衝突の激化はどちらの利益にも合致しない」と述べた。そのうえで、各当事者がいずれも情勢緩和のための和平交渉推進に建設的な役割を果たすべきだと促した。
中国はイラン戦争の状況をどう見ているのかとの取材陣の質問には、「戦争勃発以降、中国は一貫して客観的かつ公正で均衡の取れた立場を維持し、平和を促進する役割を果たしてきた」と述べた。外交部によると、王毅外交部長はイラン、イスラエル、ロシアなどと計26回通話し、特使を派遣して戦争の仲介に乗り出した。
毛報道官は「イラン戦争の根源は、米国とイスラエルが国際法に違反してイランに対し武力攻撃を加えたことにあり、即時停戦と対話・交渉によって湾岸地域の平和と安定を回復することが急務だ」とし、「各当事者が誠意を示し、本来発生してはならないこの戦争を速やかに終わらせるべきだ」と述べた。