ドナルド・トランプ米大統領が対イラン軍事作戦の終了時点を2〜3週内と示し、協議が進行中だと明らかにした中、米軍が主要な軍事アセットを相次いで中東に配備している。
1日(現地時間)、ニューヨーク・タイムズ(NYT)は米国防総省関係者2人を引用し、米軍が地上軍の進撃を支援できる空軍A-10攻撃機戦力を中東地域で倍増させていると報じた。米空軍は、イラン艦艇とイラク内のイラン支援民兵攻撃にすでに投入された約12機のA-10に加え、18機を追加で中東に派遣する予定だ。
A-10はAIM-9Mサイドワインダー空対空ミサイルと30mm GAU-8/A機関砲など多様な兵装を搭載できる。煙を噴きながら機関砲を乱射し低空で突進する様子から「ウォートホッグ(Warthog・イボイノシシ)」という別名で呼ばれる。米国から追加出撃したA-10は現在、英国レイケンヒース空軍基地に寄航した状態だ。
NYTは「この航空機は戦闘機より防空網に対して脆弱だ」とし「A-10の投入はイランの戦略的防空網が破壊されたか大きく弱体化したことを示唆する」と伝えた。
他の米軍航空機も中東に続々と追加投入されている。先月、ヘルファイアミサイルを搭載したアパッチヘリがA-10とともに中東に出撃したのに続き、現存する電子戦航空機(電子戦機)の中で最強と評価されるEA-37Bも投入される見通しだ。この日、米空軍協会(AFA)傘下メディア「エア・アンド・スペース・フォーシズ・マガジン」は、米空軍電子戦機EA-37Bが英国ミルデンホール空軍基地で目撃され、この機体が対イラン作戦に投入される可能性が大きいと報じた。
EA-37Bは敵の通信、レーダー、航法信号などを攪乱する多様な電子戦任務を遂行し、兵器体系と指揮統制網間のデータ共有を遮断して敵の防空網を弱体化させることができる。米軍事専門メディア「ザ・ウォー・ゾーン(TWZ)」は、イラン配備がEA-37Bの初の実戦配備事例となる可能性があると伝えた。元F-16操縦士のヘザー・ペニー・ミッチェル航空宇宙研究所研究員は「EA-37B訓練機2機を英国に送ったのは作戦投入以外に説明しにくい」と述べた。
海上戦力も相次いで展開されている。前日の先月31日、米海軍のニミッツ級航空母艦ジョージ・H・W・ブッシュと護衛戦団がバージニア州ノーフォーク海軍基地を出港し中東に向かった。ブッシュ戦団は6000人以上の兵力で構成されており、中東到着までは数週を要すると見込まれる。
米国が中東全域に空母を配備したのは今回が3回目だ。ブッシュはすでに中東に配備されたエイブラハム・リンカーンとジェラルド・R・フォードに合流する予定である。現在、リンカーンはアラビア海で作戦を遂行中で、フォードはギリシャのクレタ島海軍基地で火災修理を終えた後、クロアチアの港に停泊中だ。
米軍の戦略アセットが相次いで中東に配備されるのは、トランプ大統領の発言が影響したとみられる。トランプ大統領は先月31日、ホワイトハウスの大統領令署名式で対イラン軍事作戦の終了時点について「ごく近く(very soon)」とし、「2〜3週」を言及した。続いてこの日の国民向け演説では、今後2〜3週内にイランが実質的な態度変化を示さない場合、イランを「石器時代」に戻すほどの超強力な軍事打撃を加えると警告した。