14兆ドル(約2京1,119兆ウォン)を運用する世界最大の資産運用会社ブラックロックのラリー・フィンク最高経営責任者(CEO)が、人工知能(AI)の普及によって労働市場の構造的再編は不可避だと診断した。フィンクCEOはホワイトカラーの時代は終わり、熟練した技能を持つ「ブルーカラー」の価値が再評価される時代が到来すると強調した。
フィンクCEOは最近の英国BBCとのインタビューで「これまで社会は若者に対し、ただ大学進学のみを強要し、銀行員・弁護士を偶像視する一方で、肝心の熟練技能職を冷遇する誤りを犯してきた」と述べた。フィンクCEOは「メディアが配管工を戯画化し投資銀行家を憧れの対象としてのみ描いたのは誤った判断だ」とし、「手に職のある人材が金融・法曹に偏る構図を正し、技能職に対する社会的尊敬を回復すべきだ」と強調した。AIが事務職の業務を代替する一方で、電気・溶接・配管など現場の技能職需要は爆発すると見る立場だ。
一部で提起される「AIバブル論」については断固として線を引いた。フィンクCEOは「AIにバブルがあるとは見ない」とし「一部に失敗事例はあり得るが、全体の流れを変えることはできない」と述べた。さらに「今は技術覇権競争が繰り広げられる時期だ」として「投資を遅らせた瞬間に中国に後れを取る」と強調した。フィンクCEOはAI産業発展の最大の変数として「エネルギー」を挙げた。フィンクCEOは「AI時代には莫大な電力が必要だ」とし「安価で安定的な電力の確保が国家競争力を左右する」と明らかにした。
あわせてフィンクCEOは最近の中東情勢とエネルギー市場についても強い懸念を示した。フィンクCEOは国際原油価格がBarrel当たり150ドルの水準まで上昇した場合、世界的な急速な景気後退を誘発すると述べた。フィンクCEOは「エネルギー価格の上昇は富裕層より貧困層に一層苛烈な『逆進税』に等しい」とし、各国はイデオロギーに囚われず太陽光、原子力、化石燃料など利用可能なあらゆる手段を総動員して安価な電力を供給する「実用主義的エネルギーミックス」を構築すべきだと述べた。結局AI時代の勝敗は技術ではなく電力確保能力に懸かっているという意味だ。