米国で敬遠されてきた鶏のもも肉(Dark Meat)の地位が急浮上している。移民の増加と食文化の変化、そして足元の高インフレが重なり、「非主流」だったもも肉が主要食材に躍り出たとの分析が出ている。

グラフィック=チョン・ソヒ

ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)はニューヨークの人気レストラン「ペッキングハウス(Pecking House)」の事例を挙げ、こうした変化を照らし出した。同店の看板メニューは、バターミルクと各種香辛料に漬けた鶏のもも肉を二度揚げし、鴨の脂を混ぜたチリオイルにくぐらせて作るチキンサンドイッチだ。現地のグルメ媒体から「ニューヨーク最高の味」と絶賛されるこのメニューの要は、まさにもも肉である。

実のところ米国で鶏肉の主役は長らく鶏むね肉(White Meat)だった。脂肪が少なくタンパク質が豊富で、健康食の象徴と見なされてきたためだ。白く清潔に見えるむね肉の方が高級で衛生的だという文化的偏見もあった。一方でもも肉は脂っこく不衛生だという先入観に押された。2007年の全米家禽協会の調査によると、当時、米国人が月平均9回鶏肉を食べるうち、もも肉を選ぶのはわずか2回にとどまった。このため米家禽企業は余るもも肉をロシア、メキシコ、アジアなどに二束三文で輸出してきた。

しかし足元で米国の消費者はもも肉の価値を再発見している。ペッキングハウスの創業者エリック・ファンは「もも肉は肉汁が豊かで食感に優れるうえ、調理過程で失敗があっても味が崩れにくい実用的な部位だ」と評価した。

もも肉需要の増加の背景には人口構造の変化がある。アジア、中東、中南米など伝統的にもも肉を好む地域からの移民が増え、こうした人々の食文化が米国の外食市場全般に広がった。

経済的要因も大きい。足元で米国の牛肉価格が急騰すると、コスト効率の良いタンパク源である鶏肉に需要が集まった。その中でも価格競争力の高いもも肉が注目され始めた。さらにサラダやグレインボウルなどを販売する「ファストカジュアル」市場が拡大し、多様な味付けや調理法になじむもも肉の活用度が高まった。スウィートグリーン、カヴァ、チポトレといった有名チェーンが競ってもも肉メニューを強化する理由だ。

こうした熱気は数字にも表れる。市場調査会社サーカナによると、昨年11月時点でもも肉で製造された鶏ひき肉の販売量は前年同月比23.1%急増した。米国2位の家禽企業ピルグリムズ・プライドも最近の決算発表で「外食産業全般でもも肉の骨なし需要が二桁の成長率を示している」と明らかにした。

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