#29歳の中国人男性A氏は事故で脊髄損傷を負った。脳から送られた運動信号は脊髄を経て筋肉に伝達されるべきだが、神経が断たれ、5年間下肢まひの状態だった。その後A氏は脳にチップを移植する手術を受けた。このチップは脳の信号を読み取る装置で、研究陣はこの信号を脊髄電気刺激装置と歩行補助外骨格装置に接続した。切断された神経の代わりに機械が脳の信号を受け取るようにしたのだ。その結果A氏は数カ月のリハビリの末、歩行補助装置の助けを借りて遅いながらも歩けるようになった。

19日午後、北京北部ピンチャン(平昌)区の北京脳科学研究所(CIBR)。中国版ニューラリンクと呼ばれる「ニューサイバー(NeuCyber)」のある関係者は脳・機械インターフェース(BMI)治療の成功事例を紹介し、「脊髄刺激の効果で膀胱と腸の機能も一部回復し、患者の生活の質が大きく向上した」と語った。

19日午後、北京脳科学研究所で「ベイナオ」システムの脳チップが展示されている。/北京=イ・ウンヨン特派員

この関係者は別の四肢まひ患者の事例も共有し、BMIシステムが脳信号の伝達を超えて神経損傷患者の身体機能の回復まで支援すると説明した。この関係者は「患者はチップ移植から6カ月で2本の指でビーズをつまめるようになるなど、約1年で手の機能が回復する進展を見せた」と述べた。脳信号を読み取り機械を制御する従来のBMI概念を超え、神経が損傷した患者の機能再建を目標に技術が進化したということだ。

BMIまたは脳・コンピューターインターフェース(BCI)は、脳信号を読み取り機械を制御する技術である。人間の思考と行動は脳の神経細胞が生み出す電気活動に基づくが、脳に装着したチップがこの神経細胞の電気信号を記録・解読し、コードに変換して外部機械装置と相互作用できるようにする。これまで米国ニューラリンクなどの企業は主に脳信号を用いたコンピューター制御に焦点を当ててきたが、最近中国でコンピューター制御を超え身体機能の回復にまでつながった臨床結果が出た。

中国はBMI、BCIを国家戦略産業に定め、育成に乗り出している。今月初めの政府業務報告にBMIが初めて登場し「未来産業」と明記され、第15次5カ年計画(2026〜2030年)でも中核育成分野に挙がった。これに関連部処はBMI産業発展のための政策を相次いで打ち出している。医療機器の標準と償還価格体系が整備されるなど制度的基盤も構築されている。中国政府は今後10年以内にBMI産業規模が一つの大型先端産業を新たに創出する水準に達するとみており、北京、シェンチェンなど主要都市を中心に研究と臨床、産業化を支援している。

北京市政府は国家科学技術イノベーションプロジェクトの一環として2018年に中国科学院、北京大学、清華大学などと脳科学研究所を共同設立し、関連研究を続けている。研究所は世界各地から専門家40人を招へいし、7年余りの間に計79件の脳科学技術特許を出願した。ネイチャー、サイエンスなど国際的著名学術誌に発表した論文は472編に達する。

ベイナオBMIチップの画像(左)と2025年5月にシュアンウ病院でチップ移植手術が行われている様子。/ニューサイバー提供

研究所はここから分社化した新興企業ニューサイバーとともにBMIシステム「ベイナオ(北脳)」を開発した。ベイナオの主な特徴は、既存のBMIより侵襲性が低く、より多くの信号を安定的に読み取る点である。電極を脳の内部ではなく脳表面(硬膜外)に貼り付ける方式のため手術負担を下げつつ、100を超えるチャンネルで信号を同時収集し、スループットを大きく引き上げた。さらに超小型チップが体内で信号を直ちに処理し、無線で外部装置に伝送する構造のため、別途の有線接続なしでも作動する。

ニューサイバーは現在、実際の人を対象にした臨床試験を進めている。2025年から最近まで計7件の移植手術を成功裏に終えた。7人の患者のうち4人が脊髄損傷患者で、筋萎縮性側索硬化症(ルー・ゲーリッグ病)患者1人と脳卒中患者2人も含まれる。ただし、まだ初期の臨床段階であり、長期効果と汎用性に関する追加検証が必要だ。会社関係者は「ベイナオシステムは4万4000時間を超える安全運用時間を蓄積した」とし、「今後われわれはシステム入力量をさらに高め、ビッグデータと人工知能(AI)技術をより多く導入してマルチモーダル解読を試みる」と明らかにした。

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