米国とイスラエルがイラン最大のガス田を爆撃し、イランが周辺国に報復攻撃を敢行したことで国際原油価格が急騰した。
18日(現地時間)、国際原油価格の指標であるブレント原油の5月渡し先物の終値は1Barrel当たり107.38ドルとなり、前日比3.8%上昇した。4月渡しの米国産ウエスト・テキサス・インターミディエイト(WTI)先物の終値は1Barrel当たり96.32ドルで、前日比0.1%上昇した。
とりわけブレント原油は終値算出後の米東部時間で午後4時48分ごろに1Barrel当たり111ドル台へ上昇し、上げ幅を広げた。ブレント原油が取引時間中に1Barrel当たり110ドル台に乗せたのは9日以来9日ぶりである。WTI先物も取引時間中に一時1Barrel当たり100.5ドルまで上昇した。
この日の国際原油の急騰は、中東のエネルギー施設が相次いで攻撃を受けた影響が大きい。イスラエルは、イラン最大のガス田であるサウスパルスと、これに直結するイラン南西部沿岸アサルーイェの天然ガス精製施設団地を爆撃したと明らかにした。
これへの報復としてイラン革命防衛隊(IRGC)は、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、カタールのエネルギー施設を攻撃するとして直ちに避難するよう警告した。実際この日、イランは世界の液化天然ガス(LNG)供給量の20%を担うカタールのガス施設密集地域にミサイル攻撃を行った。
イラン戦争により、世界の原油海上供給量の約20%が通過するホルムズ海峡が事実上封鎖されたなか、中東全域の石油・ガス施設に対する広範な攻撃はエネルギー供給の混乱をさらに悪化させる可能性が大きい。
シティバンクは、ブレント原油価格が数日以内に1Barrel当たり120ドルまで上昇すると予想した。また4月までに日量1100万〜1600万Barrelの供給障害が発生し得ると見込んだ。ホルムズ海峡が長期間閉鎖される場合には、ブレント原油価格が今年第2四半期と第3四半期に平均130ドルまで上昇する可能性があると予測した。
代表的な安全資産とされる金価格はむしろ下落した。ロイター通信によると、米東部時間基準でこの日午後2時58分の金現物価格は1オンス当たり4860.21ドルで、前営業日比2.9%下落した。政策金利が依然として高い状況では、金はそれ自体で利息を生まないためである。