米国とイスラエルがイラン最大のガス田であるサウスパルスと、それに直結するアサルーイェの天然ガス精製施設コンプレックスを爆撃し、イランが報復を宣言した。
マスード・ペゼシキアン・イラン大統領は18日(現地時間)、ソーシャルメディア(SNS)X(エックス)に「今回の攻撃は状況を一層複雑にし、その波及は世界を席巻する制御不能の結果を招きかねない」と述べ、「このような攻撃は敵(米国とイスラエル)に何の利益ももたらさないだろう」とした。モハンマド・バーゲル・ガーリーバーフ・イラン議会議長もエネルギー施設被撃後に「目には目」の方式の報復を予告し、「新たな段階の対決が始まった」と宣言した。
イラン革命防衛隊(IRGC)はサウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、カタールのエネルギー施設を攻撃すると脅した。あわせてサウジのサムレフ製油所とジュベイル石油化学コンプレックス、UAEのアルハサンガス田、カタールの石油化学工場に言及した。実際、この日イランは世界の液化天然ガス(LNG)供給量の20%を担うカタールのガス施設密集地域にミサイル攻撃を加えた。
先立ってイラン国営放送は、サウスパルスガス田の3、4、5、6地区が米国・イスラエルの攻撃を受け、これらのガス田で火災が発生し稼働が停止したと報じた。アサルーイェの精製コンプレックスは、世界最大級の海上ガス田の一つであるサウスパルスで産出した天然ガスをパイプで受け、精製・加工する場所で、イランを代表するエネルギー施設である。
これまでイランの核・ミサイルなど軍事施設を重点的に攻撃してきた米国とイスラエルが、今度はイランの産業基盤に対する広範な攻撃に踏み出し、拡大戦への懸念も高まった。イスラエルのヨアブ・ガラント国防相は同日、「きょう、あらゆる戦線にわたり『重大なサプライズ(significant surprises)』が予想され、イランおよびレバノン内のヒズボラとの戦闘はいっそう激化するだろう」と述べた。