イランの安全保障トップ格であるアリ・ラリジャニ国家安全保障最高会議事務総長がイスラエル軍の標的空爆で死亡したと、イスラエルのヨアブ・カッツ国防相が17日(現地時間)に明らかにした。
カッツ国防相はこの日、声明で「昨夜のイスラエル軍の空爆でラリジャニが除去された」と述べた。イスラエル国防省は、カッツ国防相がこの日午前の戦況評価会議で「ラリジャニとバシジ民兵隊の指揮官は夜通しの作戦で除去され、ハメネイを含め既に除去された『悪の枢軸』すべての構成員がいる地獄の深淵へ去った」と語ったと伝えた。
先立って現地メディアは、イスラエル軍がラリジャニを狙った標的空爆を実施したと報じた。エヤル・ザミルイスラエル軍参謀総長もこの日午前の戦況評価会議で「昨夜の作戦を通じて、今回の戦争の成果とイスラエル軍の任務に影響を及ぼし得る重大な除去実績が記録された」と明らかにした。
またイスラエル軍は前日の空爆で、バシジ民兵隊の総指揮官であるゴラムレザ・ソレイマニも除去したと明らかにした。イスラエル軍は「バシジ民兵隊はイランのテロ政権の武装機構だ」とし、「ソレイマニの指揮の下、バシジ民兵隊はイラン国内のデモを流血で鎮圧する作戦を展開し、市民に対する苛烈な暴力と無差別な逮捕を強行した」と伝えた。
イラン当局はまだラリジャニの死亡の有無を確認していない。イランの現地メディアは今月4日、スリランカ領海で米国の攻撃により沈没したイラン護衛艦デナ号の死亡した乗組員を追悼する、ラリジャニの手書きメモの写真を報じた。現地メディアは、このラリジャニ事務総長がこれら乗組員のこの日の葬儀の前日である16日にこのメモを書いたと伝えた。
イスラエル側の主張が事実なら、イランは先月28日の最高指導者アヤトラ・アリ・ハメネイ爆死に続き、戦時リーダーシップの中核人物を相次いで失ったことになる。ハメネイ死去後、イランは暫定指導委員会を構成したが、実質的に国家安全保障と対外交渉を総括し政権を支えてきた人物は、国家安全保障最高会議の事務総長であるラリジャニだった。
ラリジャニとともに除去されたと言及されたソレイマニが率いていたバシジ民兵隊は、イラン革命防衛隊の傘下組織で、イラン社会の隅々に広範に浸透し「体制の触手」と呼ばれる。デモ鎮圧、国内の情報収集と監視はもちろん、宗教警察の役割まで担う準公権力であり、戦時には革命防衛隊を補助する予備軍の任務も遂行する。