米国・イスラエルのイラン空爆でアヤトラ・アリ・ハーメネイー最高指導者が死亡した後、その次男セイエド・モジュタバ・ホセイニ・ハーメネイー(56)が新たな最高指導者に選出された。
しかし新指導者に選出されてから1週間以上経ってもモジュタバが公の場に姿を見せず「身辺異常説」が広がるなか、モジュタバが重傷を負いロシアに移送され手術を受けたという報道が出た。
15日(現地時間)クウェートメディアのアルジャリダはイランの高位消息筋を引用し「モジュタバが健康および安全上の理由でロシアのモスクワに極秘裏に移送され手術を受けた」とし「現在は手術を無事に終え、モスクワの大統領官邸内病院で回復中だ」と伝えた。
ウラジーミル・プーチン露大統領が12日、イランのマスード・ペゼシキアン大統領に電話し、このような治療を直接提案したという。その後、同日夕方にモジュタバは医療陣とともにロシアの軍用機で移送されたとされる。
イスラエルがイラン最高指導者を狙って爆撃を続ける以上、自国の医療施設は標的になり得ると判断し、イラン当局がロシアへの移送を選択したという分析だ。
モジュタバは先月28日の米国・イスラエル空爆で死亡した父ハーメネイーの後を継ぎ、8日にイラン最高指導者に推戴された。しかし依然として公式の場に姿を現しておらず、12日にはイラン国営テレビのアンカーがモジュタバの抗戦意思を込めた最初の声明を代読した。
イスラエル軍は彼が開戦初日に脚を負傷したと把握している。米国側も彼の負傷の可能性に言及した。ピート・ヘグセス米国防長官は最近の記者会見で「新たな最高指導者が負傷した可能性がある」と述べた。
一部ではモジュタバの昏睡状態説も提起された。英メディアのガーディアンは、モジュタバが昏睡状態に陥り病院で極秘に治療中だと伝えた。
イラン側はモジュタバの身辺に大きな異常はないとの立場だ。アッバス・アラクチー・イラン外相は前日のメディアインタビューで「新しい最高指導者には何の問題もない」とし「彼は昨日声明を出し、憲法に従って職務を遂行している」と述べた。