ネパール総選挙で新興政党の国民独立党(RSP)が圧勝し、RSPの首相候補である元カトマンズ市長のバレンドラ・シャーが注目を集めている。シャーは36歳のラッパー出身の政治家で、昨年Z世代が主導した大規模な反政府デモを率いた中心人物とされる。

次期首相に有力視される国民独立党(RSP)のバレンドラ・シャー。/聯合ニュース

9日(現地時間)、現地メディアのカトマンズ・ポストなどによると、総選挙でRSPはこの日午後時点で下院165議席のうち124議席を確保し、圧倒的な成績を収めた。まだ開票が進行中の小選挙区4カ所のうち1カ所(ゴルカ-1)でも、RSPが先行していると集計された。

とりわけRSPの首相候補であるシャーは、東部ジャパ-5選挙区で約6万8300票を獲得し、約1万8700票を得たK.P.シャルマ・オリ元首相を大差で退け、当選が確定したことが分かった。2022年に無所属でカトマンズ市長に当選して政界に飛び込んだ点を踏まえると、驚異的なスピードでキャリアを積み上げているとの評価だ。

1990年に敬虔な仏教家庭に生まれたシャーは、ラッパー兼エンジニア出身の政治家で、20代前半だった2012年からネパールのヒップホップ界で活動していたとされる。インドと国境を接する南東部のマデシ州で生まれたが、現地の伝統医療の治療師である父に従い首都カトマンズに移住し、母国とインドで土木工学の学士・修士学位を取得した。黒いサングラスは彼のトレードマークとされる。

幼少期から詩で頭角を現していたシャーは、ネパールのアンダーグラウンド・ヒップホップ音楽界で支配層の腐敗と不平等を批判する楽曲を発表し、本格的に知名度を高めた。デビューシングル「サダク・バラク(Sadak Balak・ネパール語で通りの子どもたち)」は都市の若者の困難を描いた歌詞で注目を集め、シャーがネパールのヒップホップ・コミュニティやYouTubeのラップコンテストに進出する契機となった。

ソーシャルメディアで数百万人のフォロワーを得たシャーは、2022年に若年層の勢いを背景にカトマンズ市長選に出馬して当選を果たし、ネパール政界に波乱を起こした。その後、慢性的課題と指摘されてきたごみ処理システムと交通管理の改善、医療サービスの保障などに注力し、全国的な人気を獲得した。

あわせてシャーは、昨年ネパールで起きた若者主導の反政府デモの過程で活発なSNS活動を展開し、「指導者」のイメージを固めたとみられる。シャーはSNSで「Z世代の皆さんの献身と犠牲によって国は大きく変わった」と述べ、デモ隊を公開で支持した。デモ隊は、シャーが作詞作曲し歌った楽曲「ネパール・ハセコ(Nepal Haaseko・笑うネパール)」を現場で斉唱したとされる。

その後シャーは12月に新興政党RSPに合流し、首相候補にまで上り詰めたとされる。同党はテレビ番組の司会者出身で反汚職運動を展開して人気を得たラビ・ラミチャネが2022年に発足させた新興政党で、今回の総選挙では技術官僚中心の実務政治とデジタル基盤の政策を掲げ、若手候補を前面に配置して大勝を収めた。

ただしRSPがネパール政界の改革を進めるには、乗り越えるべきハードルが多数存在する。首相公選制の導入、司法改革など主要公約を実行するには上院に相当する国民会議(59議席)の支持が必要だが、現在RSPは国民会議の議席を保有していないためだ。別途実施される上院選挙に向けては、既存の政治勢力との協議または連立が不可避だとの指摘が出ている。

シャーをめぐる論争も少なくない。前にシャーは、かつてのカトマンズ市長在任時に都市整備の過程で露天商を強制撤去し、一部のスラム街を無差別に取り壊したとの批判にさらされたことがある。またシャーは、インドや中国、米国などの外国政府と併せてネパール政界全体を強い口調で批判してきたが、最近の選挙遊説では道路工事を妨害する請負業者をめぐり「木に縛り付けるか、倉庫に閉じ込めるか、道路の上に寝かせなければならない」と発言し、物議を醸したこともある。

※ 本記事はAIで翻訳されています。ご意見はこちらのフォームから送信してください。