米国のニューヨーク・タイムズ(NYT)は、米国とイスラエルのイラン空爆があった翌日に、イラン情報当局が第三国を通じて間接的に米中央情報局(CIA)に水面下接触を図り、紛争終結の条件を協議したいとの提案を出したと報じた。
ニューヨーク・タイムズは、この件に関して報告を受けた匿名の中東および西側の当局者を引用してこのように報じた。
ただし、これらの当局者は、ドナルド・トランプ米政権またはイランが紛争を終結させる出口を見つける準備ができているという点については、少なくとも短期的には懐疑的な立場だと伝えた。
ホワイトハウスとイラン当局者はこの報道に関するコメント要請に応じず、CIAも言及を拒否したとNYTは伝えた。
一方、イランは一部メディアやソーシャルメディアで提起されてきた米国との水面下交渉説を強く否定した。
先にウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、イラン最高指導者アヤトラ・アリ・ハメネイが死亡した直後、軍事・安保の総括権を持つアリ・ラリジャニ最高国家安全保障会議事務総長がオマーンの仲介を通じて米国と交渉を試みていると報じたことがある。
これに対しラリジャニ事務総長は2日、エックス(X・旧ツイッター)でWSJ報道を否定し、「米国と交渉しない」と書いた。
死亡したイラン最高指導者アヤトラ・アリ・ハメネイの最側近とされるモハンマド・モフベルも4日、イラン国営放送に出演し、「イランは米国といかなる形の接触もしない」とし、「(今後も)米国政府と交渉はない」と述べた。
アッバス・アラグチ・イラン外相も同日エックスで、「複雑な核交渉が不動産取引のように扱われ、大きな嘘が真実を覆うとき、非現実的な期待は満たされない」とし、「トランプは外交とトランプを選んだ米国人を裏切った」と指摘した。
トランプ大統領もイランとの交渉に懐疑的な見方をにじませた。トランプ大統領は前日トゥルースソーシャルに投稿した文章で、「彼らの防空網と空軍、海軍、リーダーシップはすべて消えた。彼らは対話を望んでいる。自分は『手遅れだ』と言った」と書いた。
ニューヨーク・タイムズは、「攻撃が続くなか、イラン国内のリーダーシップ混乱とイランの水面下接触の試みは、トランプ大統領がどのようなイラン政府を作り上げていくのか、あるいはどの水準で終結させるのかを決定する上で直面する核心課題を浮き彫りにしている」と評価した。