ドナルド・トランプ米政権が対イラン攻撃を継続する意向を示す中、イランの安価なドローンを迎撃するために米国が高価なミサイルで対応し、戦費が雪だるま式に膨らむ恐れがあるとの懸念が提起されている。
4日(現地時間)、ニューヨーク・タイムズ(NYT)は「イランは安価なドローンを用いて中東地域で精密攻撃を敢行している」とし、「米国と同盟国もイランの弾道ミサイルやドローンの大半を迎撃できる防空システムを保有しているが、こうした迎撃兵器は精巧な分だけ価格が非常に高い」と報じた。
主要海外メディアによると、イランが中東の米軍基地などに投入している使い捨て攻撃型ドローン「シャヘド-136」の価格は最低2万ドル(約2900万円)から最大5万ドル(約7300万円)水準だ。三角形の機体で全長約3mのシャヘド・ドローンは、弾頭に約36kgの爆薬を搭載し、低空飛行で目標を打撃する。イランがロシアにこのドローンを供給し、ウクライナ戦争でもその効果が実証された経緯がある。
ワシントンのシンクタンクである新アメリカ安全保障センター(CNAS)の上級研究員ステイシー・フェティジョンは、シャヘド・ドローンの長距離版であるシャヘド-136が約1900kmを飛行でき、中東全域の目標を攻撃可能だと説明した。実際にイランは米国とイスラエルの攻撃を受けた直後、シャヘド・ドローンを周辺国へ飛ばし、アラブ首長国連邦(UAE)ドバイのフェアモント・ホテルがドローン爆発で被害を受けた事例もあった。
一方、米国がシャヘド・ドローン迎撃に用いるパトリオット(PAC-3)ミサイルの価格は1発あたり約300万〜400万ドル(約44億〜59億ウォン)に達する。パトリオットが90%以上という高い命中率を誇っても、イラン製ドローンが大量投入される場合、防御に必要な迎撃ミサイルが急速に消耗し、防空体制の持続可能性が揺らぎ得るとの指摘が出ている。
テキサスのドローン製造企業ヒリオ(Hylio)の最高経営責任者(CEO)アーサー・エリクソンは「ドローンを空に上げるより、ドローンを撃墜するコストの方が明らかに高い」と述べ、「結局は金の問題だ。ドローン1機を迎撃するためのコスト比率は保守的に見積もっても10対1程度だ」と語った。
シャヘド・ドローンは価格が安い一方で軍事的効用が高い兵器と評価される。先にブルームバーグ通信は「シャヘド・ドローンは小型で隠蔽が容易だ」とし、「米国とイスラエルがイランの弾道ミサイル貯蔵施設や発射台の追跡に集中する状況で、ドローンを積んだトラックは監視網をすり抜ける可能性が高く、攻撃手段としてより効果的に活用され得る」と伝えた。
もちろん米国もドローン技術を活用している。他のドローンを追跡して破壊するドローンを発射する米防衛産業企業レイセオンの「コヨーテ」(小型ドローン)が代表的だ。だが新アメリカ安全保障センターの報告書によれば、このドローンの価格も1機あたり約12万6500ドル(約1億9000万ウォン)で、パトリオット・ミサイルよりは安価だが、シャヘド・ドローンより少なくとも6倍以上高い。
米国はドローン攻撃を無力化する別の手段も保有している。NYTによると、米軍は航法システムを制御する無線周波数を妨害する装備や、マイクロ波・レーザーを用いてドローンを無力化したり進路を逸らせたりする装備などを備えている。ただし、こうした装備は迎撃ミサイルよりは安価だが、成功率が一定しないか、民間生活に大きな混乱を招く可能性があるとされる。