人工知能(AI)関連の主力銘柄であるエヌビディアが25日(現地時間)の決算発表を控えるなか、市場では過去最高水準の成績表が出ても停滞した株価を押し上げるには力不足だという懐疑論が広がっている。
20日、ニューヨーク証券取引所(NYSE)でエヌビディアは前日比1.02%高の189.82ドルで取引を終えた。ここ数年、エヌビディアは米国株式市場を史上最高値へと導くうえで中核的な役割を果たしてきた。2022年末から昨年末までにエヌビディアの株価は1500%以上急騰した。しかし昨年10月に212.19ドルで史上最高値を更新した後に小幅下落し、現在まで180ドル台で横ばいとなっている。第4四半期の開始以降、足元までのエヌビディアの株価上昇はわずか1.7%にとどまり、同期間にスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)500種指数が3.3%上昇したのと比べると見劣りする水準である。
ブルームバーグなど主要海外メディアはこれについて、エヌビディアに対する市場の期待値がすでに天井に達していることを示唆すると評価した。ウォール街はエヌビディアの第4四半期売上高が前年同期比60%以上急増した約659億ドル(約95兆2123億ウォン)に達すると見ているが、専門家らはこの数値はすでに株価に織り込まれていると指摘する。一部では、投資家はもはや単なる「アーニング・サプライズ」ではなく、想像を超える水準の圧倒的な成果を求めているとの分析が出ている。並の好決算はむしろ「材料出尽くし」と受け止められかねないということだ。
ブルームバーグは「AIに対する懐疑論が頭をもたげるなか、ウォール街では今回の決算発表の結果にかかわらずエヌビディアの株価への圧力が強まるとみている」と評価した。単に数字が良いだけではなく、市場の期待を圧倒的に満たさねばならない「期待値の罠」に陥ったということだ。リス・ウィリアムズ・ウェイブ・キャピタル・マネジメント主席ストラテジストは「今回の決算発表は今後の方向性を決める重大な分岐点だが、市場のハードルがあまりに上がったため、業績が十分に強力でなければかえって株価下落のトリガーになり得る」と警告した。マット・スターキー・ノースウェスタン・ミューチュアル・ウェルス・マネジメント主席ポートフォリオ・マネジャーは「エヌビディアのファンダメンタルズは依然として強力だが、問題はそのストーリーを裏付ける投資家心理が引き続き熱く維持されるかどうかだ」と述べた。
ジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)が「需要が狂っている」と自信を示した次世代AIチップ「ブラックウェル(Blackwell)」も諸刃の剣になっている。投資家はブラックウェルの爆発的な需要そのものよりも、生産過程でのサプライチェーンのボトルネックと、それに伴うマージン率低下の可能性に注目し始めた。過去は成長速度だけを見ていたが、いまは収益性の持続可能性を綿密に吟味し始めたということだ。ブルームバーグは「エヌビディア株が再び跳躍するためには、ブラックウェルの円滑な供給と、次回の業績見通し(ガイダンス)で市場予想をはるかに上回る確信を与える必要がある」と評価した。
外部環境も容易ではない。最近のトランプ政権による関税の脅威や欧州との貿易摩擦の激化により、ビッグテック企業のAI設備投資マインドが萎縮しかねないとの懸念が強まっている。これはエヌビディアの株価の上値を抑える強力な抵抗線として作用している。