テスラの運転支援システム「オートパイロット」に関連する死亡事故をめぐり、テスラが支払うべき補償金2億4,300万ドル(約3,500億ウォン)が一審裁判所で確定した。
米フロリダ州南部連邦地裁は20日(現地時間)、テスラが申し立てた陪審評決の無効化と新たな審理の請求をいずれも棄却した。
審理を担当したベス・ブルーム判事は決定文で「公判で提出された根拠が陪審評決を十分に裏付ける」とし、「テスラは既存の判断や評決を覆すべき追加の論拠を示せなかった」と棄却理由を説明した。
この訴訟は2019年、フロリダ南部の道路を走行していたテスラのセダン「モデルS」が起こした交通事故に端を発する。
時速62マイル(約100km)で走行していた同車は、一時停止標識と赤色点滅信号を無視して交差点を通過し、路肩に駐車されていたスポーツ用多目的車(SUV)に衝突した。この結果、SUVがそばに立っていたカップルに乗り上げ、当時22歳の女性が死亡した。交際相手の男性も重傷を負った。
遺族は、当時作動していたオートパイロットシステムが道路境界や障害物などを適切に検知して対応できず、テスラがこうしたオートパイロットの危険性を運転者に十分に知らせなかったと主張して提訴した。
運転者は事故当時、携帯電話を落とした後、それを探そうとして身をかがめていたことが判明した。運転者は公判で、前方に障害物があればシステムが制動すると信じていたと証言した。
テスラ側は、不注意な運転者に全面的な過失があると主張したが、陪審団は原告の主張を支持した。
原告側代理人のアダム・ブメル弁護士は「オートパイロットには欠陥があり、テスラはこのシステムが準備できてもいない段階で、安全性も確保されないまま米国の道路に投入した」と述べ、今回の裁判所の判断に満足すると語った。
テスラはこの判断に控訴するとみられる。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は評決が出た昨年8月、エックス(X、旧ツイッター)で他の利用者が「テスラが控訴することを望む」と書いた投稿に対し、コメントで「われわれは(控訴)する」(We will)と返信した経緯がある。