英国中央銀行イングランド銀行(BOE)は5日(現地時間)、金融政策委員会(MPC)で政策金利を年3.75%に据え置くことを決定したと明らかにした。
BOEは昨年8月から6回にわたり政策金利を引き下げてきた。年3.75%という政策金利は2年10カ月ぶりの低水準である。
金融政策委員9人のうち5人は金利据え置きに意見を示し、4人は3.5%への0.25%ポイント(p)引き下げに投票した。アンドルー・ベイリーBOE総裁は据え置きを支持した。
ベイリー総裁は声明で「インフレ率が上昇しないようにする必要があるため、きょうは金利を据え置くことにした」と述べ、「すべてがうまく運べば、今年は政策金利を追加で引き下げる機会があるだろう」と語った。BOEは全体声明でも、英国の消費者物価指数(CPI)上昇率が目標の2%を上回っているが、4月から目標に近い水準まで低下すると予想していると説明した。
据え置きに投票した委員は、インフレ圧力が緩和していない状況で拙速に利下げすれば、金融政策が過度に緩和的な方向へ流れるリスクがあり、その場合には政策の方向転換に大きなコストがかかり得ると懸念した。
一方、利下げを支持した委員は、インフレ持続リスクがかなり後退したとして、金融政策が依然として過度に引き締め的であるとの見解を示した。
昨年12月の英国の消費者物価指数(CPI)上昇率は3.4%で、イングランド銀行の目標値2%を大きく上回った。英国のインフレ率と政策金利はいずれも主要7カ国(G7)の中で最も高い。
BOEは同日、英国の今年の国内総生産(GDP)成長率を0.9%と見込み、昨年11月の予測値(1.2%)から下方修正した。来年の経済成長率も1.6%から1.5%に引き下げた。