ドナルド・トランプ米国大統領は、自身が連邦準備制度(Fed・FRB)次期議長候補者として指名したケビン・ウォッシュ前FRB理事が政策金利を引き下げるだろうと述べた。ただし利下げ推進について約束はしていないと明らかにした。
トランプ大統領は30日(現地時間)、ホワイトハウスで行った大統領令署名式で、取材陣から「ウォッシュが自身が(議会で)承認されれば利下げを推進すると約束したのか」と問われ、「違う」と答えた。ただし「我々は利下げについて話した」とし、「自分はウォッシュにその質問をしたくない。自分の見立てでは不適切で許されないことだ」と述べた。続けて「自分は親切で純粋に保たれることを望む」と語った。
FRB議長候補者との面談の場で利下げ推進の約束を取り付けるのは、独立性維持の観点から不適切だという趣旨の発言と解釈される。トランプ大統領は「ウォッシュは明らかに利下げを望んでいる」とし「自分は彼を長い間見てきた」と述べた。
トランプ大統領は「ウォッシュが過去、利上げを主張してきたタカ派的な経歴に懸念はないのか」という質問には、「自分にも利上げが必要だと考えた時期があった。ウォッシュは非常に賢く、優秀で、強靭で、かなり若い。うまくやるだろう」と答えた。
「連邦上院銀行委員会で行われるウォッシュ候補の上院承認を懸念するか」という問いには「違う」と答えた。トランプ大統領はウォッシュについて「人々が望んでいた適任者で、完璧な候補だ」とし「最優等の学生に最高の学校、すべてが完璧だ。彼はすべてを備えている。見事に職務を果たし、この国を愛している」と述べた。
共和党のトム・ティリス(ノースカロライナ)上院議員は「ジェローム・パウエル現FRB議長に対する司法省の捜査」を理由に、この問題が解決するまで全てのFRB候補の承認に反対するという立場を示したことがある。トランプ大統領はこれについて「その考え方のせいで彼はもはや上院議員ではない」とし、「彼が承認しないなら、我々は承認してくれる誰かが来るまで待たなければならないだろう」と語った。
米軍は空母打撃群をはじめ大規模艦隊を中東へ移動させ、イランに核兵器禁止の合意を圧力している。取材陣がこれに関する締め切り時点を尋ねると、トランプ大統領は「唯一イランだけが確実に知っている」とし、「自分は『彼らは合意を望んでいる』と言える」と述べた。
来月1日、米国が不参加のままロシアとウクライナの休戦会談を開くことについては、「彼らが(休戦の)機会をつかむことはできるだろう」としつつも、両国首脳が互いを憎悪しており状況は非常に難しいと述べた。続けて「自分は我々が(休戦の)合意に非常に近づいていると考える」と語った。