米議会が連邦政府予算の期限を目前に控え、国土安全保障省(DHS)予算をめぐる正面衝突に陥り、部分的なシャットダウン(業務一時停止)が再開される可能性が高まっている。
26日(現地時間)のウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によると、上院民主党が歳出法案パッケージの可決に協力できないとの立場を固め、多数の連邦機関でシャットダウン懸念が現実味を帯びている。歳出法案とは特定の政府省庁・機関およびプログラムに連邦資金を配分する法律で、2026会計年度ベースで12本の法案が可決されなければならない。
民主党は12本の歳出法案のうち未処理の6本を束ねた「包括予算パッケージ」に反対意見を示したとされる。今回の6本が可決されれば連邦政府は9月末までの予算を確保することになり、その規模は約1兆3,000億ドル(1,881兆ウォン)に達する。このうちDHS予算は総額644億ドルで、税関・国境警備局(CBP)に183億ドル、移民・関税執行局(ICE)に100億ドルが配分された。
先週共和党が多数の下院は包括予算パッケージを上院に送付した経緯がある。上院もまた共和党が53議席で多数を占めているが、法案可決には60票の賛成が必要で、民主党の協力が求められる状況だった。当初、民主党の上院議員も締め切りである1月31日以前に予算案を処理すべきだとの認識を共有していたとされる。
しかし24日、米ミネソタ州ミネアポリスで移民取り締まり要員の発砲により民間人のNamsungが死亡する事件が発生すると、民主党の一部上院議員は立場を急転換した。▲キャサリン・コルテス・マスト(ネバダ)▲マーク・ワーナー(バージニア)▲ブライアン・シャッツ(ハワイ)らが事件後に反対の立場を示した。このうち一部はパッケージ可決に好意的だったが、DHS予算案に問題意識を抱き立場を変えたとみられる。
民主党はDHS予算を全体パッケージから切り離し、5本の歳出法案を先行処理した後に別途協議すべきだと主張する。民主党は、▲移民取り締まりの執行に制約を設け、▲DHSの運営全般に対する議会の監督を強化し、▲ミネアポリスなどでの連邦要員投入に明示的な制限を設ける措置を法案に盛り込むべきだとの立場で、修正案を貫徹するためにはシャットダウンも辞さない意向を示したとされる。
共和党は原案維持を公式立場として掲げているが、一部議員は土壇場の協議で妥協点を探る余地を残しているとみられる。もっとも、上院が合意に達して予算を可決しても下院での再採決を経なければならず、この過程が遅れれば期限内の処理が事実上困難になり得るという問題がある。
部分的シャットダウンが現実化した場合、予算が確定している司法省・商務省・農務省・内務省・退役軍人省などは通常運営となる一方、国土安全保障省と国防総省は必須機能を除き業務が停止する見通しだ。航空管制・国境警備・治安維持など中核サービスに従事する公務員は無給で勤務し、残りは休職に入り、シャットダウン終了時に遡及賃金を受け取ると予測される。
納税申告期間と重なり内国歳入庁(IRS)の運営も不確実性に置かれているとされる。IRSは通常、申告期間には最大限の人員を維持してきたが、シャットダウン時の具体的な運営計画はまだ公表していない。ただし2022年のインフレ抑制法(IRA)で確保した追加財源が残っているため、通年の歳出予算が途絶えてもIRSが業務を完全停止することはないとの見方だとWSJは分析した。