米国司法省が故ジェフリー・エプスタイン性搾取事件の捜査資料100万件を追加で発見した。
司法省は24日(現地時間)、ソーシャルメディアを通じて、ニューヨーク南部連邦検察と連邦捜査局(FBI)がエプスタイン事件に関連する文書100万件以上を新たに見つけたと告知した。司法省は文書の精査と被害者保護のためのマスキング処理に時間がさらに必要だという立場である。司法省側は「弁護士らが24時間体制で文書を精査しており、可能な限り迅速に公開する」と明らかにした。
今回の発表は米議会が制定した「エプスタイン・ファイル透明性法」の公開期限が過ぎた後に出た。同法案は共和党と民主党の合意で可決され、今月19日までにすべての記録を公開するよう規定した。しかし司法省は期限に間に合わず、遅れて大規模な追加資料の存在を知らせて日程を先送りした。
議会と被害者は公開の遅延に即座に反発した。民主党11人と共和党1人で構成された上院議員12人は司法省監察官室に今回の事態の調査を要求した。書簡にはリサ・マーカウスキー、リチャード・ブルーメンソール、エイミー・クロブシャー、アダム・シフ議員らが名前を連ねた。彼らは「被害者は情報の公開を受ける権利があり、独立した監査が不可欠だ」と強調した.
与党である共和党でもトーマス・マッシー下院議員が「司法省が違法なマスキングと期限違反で法律に違反した」と指摘した。チャック・シューマー上院院内総務は今回の発表を「露骨な隠蔽の試み」だと規定した。
最近公開された資料にはドナルド・トランプ大統領とエプスタインが数回の面会を持った可能性を含意する接点が含まれた。1993年から1996年の間にトランプ大統領がエプスタインの専用機に8回搭乗したという記録が確認された。司法省は資料公開の過程でトランプ大統領の写真16枚を削除した後に復元し、不信を招いた。パム・ボンディ法務長官は先に「トラック1台分の証拠を受け取った」と述べたことがある。
ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は24日、今回の事態が「政府の透明性への意思に対する大衆の疑念を高めている」と分析した。これに対しホワイトハウスは司法省の対応を擁護した。アビゲイル・ジャクソン大統領報道官は「内閣が国政課題を巧みに遂行中だ」と述べた。
エプスタインは億万長者で、2019年に収監中に自ら命を絶った。トランプ大統領は性犯罪関与疑惑を全面否認してきた。しかし選別的な資料公開とマスキング処理が続いており、論争は当面沈静化しない見通しだ。