イスラエルがイラン革命防衛隊の最近のミサイル訓練を実際の攻撃に向けた偽装戦術と規定し、ドナルド・トランプ米政権と追加の軍事打撃案を協議することにした。
22日（現地時間）、イスラエルの現地メディア「タイムズ・オブ・イスラエル」などによれば、ベンヤミン・ネタニヤフイスラエル首相は29日に米国マイアミでトランプ大統領と会い、イランのミサイル戦力再建問題を巡って共闘する計画だ。
エヤル・ザミルイスラエル軍参謀総長は20日、ブラッド・クーパー米中央軍司令官に電話をかけ、イランのミサイル移動が単なる訓練ではなく実際の打撃に向けた準備である可能性を提起した。双方の軍事指導部は翌日、イスラエルのテルアビブで直接会い、防御準備のため緊密に協力することを約束した。米情報当局はまだイランの攻撃が切迫しているという具体的な兆候は捕捉していないとされる。
6月、イスラエルとイランの間で12日間の戦争があった当時、イスラエルはイランの核およびミサイル施設を集中的に打撃した。この過程で、イランのミサイル在庫は3000基から1500基に、発射台は400台から200台へと半減した。
しかしイランは最近、ミサイル生産施設を速やかに復旧し、戦力を再び引き上げた。イスラエルの情報当局は、イランが放置された場合、年間3000基のミサイルを生産できる能力を備えると懸念している。モサドと軍情報局は、当面2〜3カ月以内に軍事的措置が必要な水準ではないとみる一方、時間が経つほど脅威の強度が急激に高まると警告した。
ネタニヤフ首相は29日のトランプ大統領との会談で、イランの弾道ミサイル再建の努力を阻止し、必要であれば2026年にイランを再び打撃する方策を議題に載せる計画だ。
ネタニヤフ首相はエルサレムで開かれた記者会見で「イランの核活動の問題をトランプ大統領と協議する」と公言した。ザミル参謀総長も「敵がどこにいようと、必要な場所であれば打撃する」と述べ、イランに対する追加攻撃の可能性を示唆した。
一方イランは強硬な態度を維持している。アッバス・アラクチイラン外相は「新たな戦闘の準備は完全に終わっており、6月の戦争当時に破壊された戦略施設もすべて復旧した」と主張し、対抗した。このため、両国が互いを先制攻撃の主体と誤認し、実際の戦争に発展する危険がこれまでになく高いとの分析も出た。