ネタニヤフ首相がトランプに対イラン追加攻撃を要請へ

ベニヤミン・ネタニヤフイスラエル首相がドナルド・トランプ米国大統領と近く会談し、イランを追加で攻撃すべきだという立場を伝える計画だと伝えられている。

20日（現地時間）、米国NBCは複数の元米政府当局者を引用し「ネタニヤフ首相がトランプ大統領に対し、イランの再武装の動きを懸念している」としてこのように報じた。

報道によると、イスラエルは年初に自国の空爆で被害を受けたイランの弾道ミサイル生産施設が最近復旧した点を深刻に受け止めている。同時に、イランの核濃縮施設が再建されているという点もイスラエルの主要な警戒対象である。

ネタニヤフ首相はこうした状況を「即時の対応が必要な脅威」とみており、イランの軍事・核開発の速度を阻止するため追加の軍事行動は不可避だという立場だとされる。ネタニヤフ首相は今回の会談で米側に「参加オプション」を提示する計画だとNBCは伝えた。

イスラエルは両首脳が29日に会うと公式発表したが、米国側はまだ具体的な日程を公表していない。

先に米国は6月、「ミッドナイト・ハマー（Midnight Hammer・真夜中の槌）」作戦を展開し、フォルド、ナタンツ、イスファハンなどイランの核施設3カ所を大規模空爆した。当時の作戦には100余機の航空機とB-2爆撃機7機、潜水艦1隻が投入された。

空爆直後、トランプ大統領は「イランの主要核施設は完全に、徹底的に破壊された」と明らかにしたが、一部の専門家は「核施設の一部のみが破壊されたとみられる」と分析した。

トランプ大統領はその後、ネタニヤフ首相の対イラン強硬路線を全面的に支持しており、イツハク・ヘルツォグイスラエル大統領に対し、汚職疑惑で公判中のネタニヤフ首相の恩赦を数回要請したこともある。