マイクロン好決算でAI懸念後退オラクルも反発し米株上昇

米国ニューヨーク株式市場の主要株価指数が19日（現地時間）、そろって上昇して取引を終えた。マイクロン・テクノロジーの良好な決算が人工知能（AI）の高評価（バリュエーション）論争を和らげた影響が大きかった。

この日、ニューヨーク証券取引所（NYSE）でダウ工業株30種平均は4万8134.89で引けた。前日比0.38%（183.04ポイント）高となった。

大型株中心のスタンダード・アンド・プアーズ（S&P）500種指数は0.88%（59.74ポイント）高の6834.5で取引を終えた。ナスダック総合指数も1.31%（301.26ポイント）高の2万3307.62で終値を付けた。

マイクロン株はこの日、7%近く上昇した。エヌビディアやブロードコム、AMDなど主要半導体企業の株価も一斉に上昇基調を示した。AI関連銘柄は資金調達懸念などで足元調整していたが、マイクロンが2026年度の見通しも前向きに示したことで投資心理が改善した。

データセンター投資の資金調達に苦しみ急落していたオラクルも反発した。TikTokの中国本社であるバイトダンスが、オラクルが参画するコンソーシアムに米国事業の運営権を譲渡することにしたためだ。

いわゆる「サンタラリー」への期待感も息を吹き返した。1950年以降、S&P500種指数は年末の最後の5取引日と新年1月の最初の2取引日の間に平均1.3%上昇してきた。