台北で発生した刃物による乱暴事件。/ロイター=聯合ニュース

年末を前に、台湾の首都タイペイの中心部で無差別の刃物乱暴事件が発生した。

20日、台湾中央通信社(CNA)やAP通信などによると、台湾内政府警政署(警察庁に相当)のチャン・ロンシン署長は、地下鉄駅のタイペイ駅と中山駅一帯で発生した事件で、前日午後10時30分時点で4人が死亡し11人が負傷したと発表した。

死亡者には犯人である27歳の男性チャン・ウェン(張文)が含まれる。チャン・ウェンは事件当日の午後5時ごろ、タイペイ中央駅の地下通路で防毒マスクを着用したまま発煙弾を投げ、付近の市民を攻撃した。50代の男性が刃物で刺され病院に搬送されたが、死亡した。その後、約1km離れた中山駅近くのショッピング街に移動し、再び発煙弾を爆発させ、オートバイ運転者を含む市民を相手に刃物を振るった。

犯行はこの近くの大型百貨店「エスライト・スペクトラム南西」まで続いた。チャン・ウェンは建物内で警察の追跡を受け、5階から飛び降りて病院に搬送されたが死亡した。現場では刃物とガソリン瓶、発煙弾17個、サバイバル装備などが見つかった。

警察は、チャン・ウェンが事前に犯行場所を下見し、犯行前日には百貨店屋上への出入り方法を問い合わせていた事実を確認した。自宅とホテルの捜索の結果、火炎瓶製造装置なども多数見つかった。台湾内政府のチャン・ロンシン警政署長は「テロではないが高度に計画された犯罪とみられる」と述べ、「共犯はいないと把握している」と説明した。

チャン・ウェンは過去に軍服務中の飲酒問題で除隊処分となった後、兵役義務を履行せず、今年7月に手配中の身だった。最近まで無職で、家族とは2年以上連絡を取っていなかったとされる。

台湾政府は今回の事件を機に、年末年始の警戒態勢を最高水準に引き上げた。タイペイ市は鉄道・地下鉄・空港など主要公共施設の警備を強化した。頼清徳総統は「市民の安全を守るため全国の警戒水準を引き上げ、犯行動機と背景を最後まで追及せよ」と指示した。

市民で混雑する都心で起きた流血事態を直接目撃した人も少なくなく、衝撃が広がっている。ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)には現場映像を収めた投稿が急速に拡散し、大衆の不安が高まっている。

タイペイのチャン・ワンアン市長は「犯人を制止しようとした市民1人が結局亡くなった」とし、「公共安全の点検と支援措置を直ちに実施する」と強調した。現地メディアは「警察の制止前まで犯人が各地を行き来し犯行を続けた」とし、「都心の治安の空白が被害を拡大させた」と指摘した。

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