レオ14世教皇が1月に全枢機卿を招集し会議開催

レオ14世教皇が2026年1月7日から8日までの2日間、全世界の枢機卿をバチカンに招集し「枢機卿会議（consistory）」を開催すると、AP通信が20日（現地時間）に報じた。

今回の会議は2025年の「聖年」が終わる時期と重なって開かれ、レオ14世が5月に教皇に選出されて以降、初めて主宰する公式会議である。

枢機卿会議は教皇に信仰と教会運営に関する助言を提供する場であり、必要に応じて新たな枢機卿を叙任する式典と並行して行われることもある。しかし、教皇庁によると今回は人事関連の日程を伴わず、教会の懸案の議論に集中する予定だ。

レオ14世は即位後、主に巡礼団との面会、若者の聖年行事、前任のフランシスコ教皇時代の未完課題の整理に注力してきた。これにより、今回の会議はレオ14世が自ら設定したアジェンダと方向性を公に提示する初の舞台になるとの見方が出ている。

フランシスコ教皇が在任中、8〜9人の枢機卿助言団に依拠して教会を運営したのとは異なり、レオ14世は世界中の枢機卿全体をローマに呼び集め、集団的な議論を選んだ点でも変化がうかがえる。

AP通信は「今回の枢機卿会議は新年を迎え、レオ14世教皇の任期の実質的な始動を告げる合図だ」とし、「教皇の統治スタイルと教会改革の方向性が本格的に明らかになる」と伝えた。