米、シリアでIS拠点を空爆ホークアイ作戦実行

米国がシリア国内のイスラム過激派テロ組織「IS（イスラム国家）」に対する大規模な空爆に乗り出した。先立ってドナルド・トランプ大統領はISの攻撃で米軍と民間人3人が死亡したことを受け、報復を予告していた。

20日ロイターなどによると、米軍は前日、シリア国内でIS拠点と推定される地点を空爆する「ホークアイ作戦」を実施した。ピート・ヘグセス国防長官は、70カ所以上の目標を攻撃して多数の敵を排除したとし、「これは戦争の始まりではなく、復讐の宣言だ」と述べた。

トランプ大統領もこの日、ソーシャルメディア（SNS）「トゥルース・ソーシャル」を通じて「シリア内のIS拠点を強力に打撃した」と述べた。続けて「米国人を攻撃するほど邪悪なあらゆるテロリストに警告する」「いかなる方法であれ米国を攻撃または脅かすなら、これまで経験したことのない最も強力な打撃を受けることになる」と述べた。

10日、シリア中部パルミラ地域で野戦偵察に出ていた米軍とシリア政府軍がISの攻撃を受け、アイオワ州兵所属の米軍2人が戦死し、民間の通訳1人が死亡した。作戦名「ホークアイ」は、殉職した米軍が所属していたアイオワ州の愛称に由来する。

実行犯はシリア政府軍所属だったが、ISを追随して単独で犯行に及んだと調査で判明した。トランプ大統領はシリア政府への信頼を示した。トランプ大統領は「偉大さを取り戻すために奮闘するシリア政府を全面的に支持する」とし、「シリアは多くの問題を抱えているが、ISが根絶されるなら明るい未来を持つことができる場所だ」と述べた。