トランプ大統領が大麻をCSAで第1級から第3級へ格下げし医療研究拡大狙う

ドナルド・トランプ米大統領がマリファナ（大麻）を統制物質法（CSA）上の第1級から第3級へと緩和する大統領令に署名した。

第1級にはヘロインやLSDなど中毒リスクが高い麻薬があり、第3級にはケタミン、タンパク同化ステロイドなど乱用の恐れがあっても医学的有用性が認められる麻薬が含まれる。

18日（現地時間）、トランプ大統領はこれについて「医師により良い情報を提供するため、医療用マリファナとCBD（カンナビジオール・大麻から抽出される非精神活性成分）の研究を拡大する政策だ」と述べた。

続けて、医療用マリファナが特定疾患に関連する食欲不振、吐き気、嘔吐、痛みの対処に役立つとの米食品医薬品局（FDA）の研究結果を示した。

これまで米国の40州とワシントンDCには州政府や地方政府が規制する医療用マリファナプログラムがあったが、連邦政府の麻薬統制政策がマリファナの医療的用途を軽視したため実効性が高くなかったというのがトランプ大統領の主張である。

これについてAP通信は「大麻の娯楽目的の使用が合法化されたわけではない」としつつも、「麻薬の規制手法を変えることだ」と評価した。