中国製自動車が英国市場を急速に侵食している。昨年までは一桁台にとどまっていた新車登録台数に占める中国製自動車の比率は今年10%を超えた。

3月にロンドンの国際展示・コンベンションセンター「エクセル・ロンドン」で開かれた「エブリシング・エレクトリック」展に展示されたBYDの自動車ロゴ。ロイター/聯合

17日(現地時間)ニューヨーク・タイムズ(NYT)は「英国の道路で中国車が疾走している」という見出しの記事で「BYD、チェリーなど中国の自動車メーカーは関税が低く新しいブランドに開かれた購買者が多い英国で運転者の心をつかんでいる」と報じた。

英国自動車製造取引協会(SMMT)によると、先月の英国の新規自動車登録台数のうち、BYD、チェリー、ジーリーなど中国の自動車メーカー約12社が占めた比率は13%に達した。これは1年前と比べて市場シェアがほぼ倍増した水準だ。

英国最大のオンライン自動車取引プラットフォームであるオートトレーダーの最高商務責任者(CCO)イアン・プラマーは、BYDとチェリーが過去に英国市場へ進出したテスラ、起亜など他国の自動車メーカーよりも市場シェアを5〜6倍速い速度で拡大しているとし、「このスピードは市場がこれまで一度も見たことのない水準だ」と評価した。

中国は2000年代初頭に上海汽車(SAIC)が破綻した英国の自動車メーカーMGを買収し、英国市場に本格的に足場を築いた。その後SAICは生産設備を段階的に中国へ移転し、2016年には英国自動車製造の中心地であるミッドランズにあったMG工場が閉鎖した。MGブランドの車両は今年の英国新規登録車の約4%を占めている。

中国製自動車が英国市場で急速にシェアを拡大している背景は複合的だが、低関税が重要な要因とされる。米国は中国製電気自動車に100%の関税を課し、事実上の対米輸出を封じており、欧州連合(EU)も中国製バッテリー電気自動車に最大45%の関税を適用している。一方で英国はすべての輸入自動車に対して10%の関税のみを課している。

さらに英国の消費者は特定の自動車ブランドへのロイヤルティが高くない傾向だ。英国では毎年約200万台の新車が販売されるが、2019年以降に販売ブランド数がほぼ倍増し、現在は約70に達する。英国にはドイツのフォルクスワーゲンやフランスのルノー・プジョーのように消費者ロイヤルティや市場シェアで圧倒的優位を占める単一ブランドは存在しないとNYTは伝えた。

中国製自動車の人気を追い風にディーラーの売上も急成長している。英国北部リーズで複数の自動車ブランドのディーラーを運営するダガル・キースは、BYDディーラーの成功を受けて今月中国の長安自動車の店舗2カ所を開設した。キースは28のディーラーを運営する自身の会社の売上が来年約5億ポンド(約9858億ウォン)に達する見通しだと述べた。これは2024年と比べて50%の増加に当たる。

NYTは「中国は世界最大の自動車輸出国に成長した」とし、「中国の自動車各社は変化する規制と消費者の嗜好に巧みに対応し、電気自動車はもちろん需要の高いハイブリッド車でも市場シェアを拡大している」と伝えた。

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