ワーナーがパラマウント買収提案拒否 ネットフリックス合併推奨

米メディア業界の巨人ワーナーブラザース・ディスカバリー（WBD）の取締役会が、パラマウント・スカイダンスの買収提案を拒否し、ネットフリックスの提案を受け入れるよう株主に勧告した。

17日（現地時間）ロイターなどによると、サミュエル・ディピアザWBD会長兼取締役会議長は「パラマウントの公開買付提案を検討した結果、その価値は不十分であり、株主に相当なリスクとコストを負わせる」と述べた。続けて「ネットフリックスとの合併が株主により優れ、確実な価値を提供する」と語った。

先にパラマウントはWBDに対し1株当たり30ドル、総額1,080億ドル（約158兆ウォン）規模の全額現金による買収案を提示した。ネットフリックスが提示した830億ドル（約122兆ウォン）規模の株式・現金混合提案より約250億ドル多かった。

しかしパラマウントの資金調達手法が不確実だとWBDの取締役会は判断した。パラマウントの最高経営責任者（CEO）であるデービッド・エリソンの父で、オラクル創業者のラリー・エリソンがどの程度積極的に支援するかが不透明だという趣旨である。

ディピアザ会長はCNBCのインタビューで「世界で最も裕福な人物の一人（ラリー・エリソン）が関与するとの確信は持てなかった」とし、「取引を成立させるのは良いが、取引を完了させることの方が重要だ」と述べた。

ネットフリックスはWBD取締役会の勧告を歓迎する立場を示した。テッド・サランドスCEOは「今回の決定は消費者とクリエイター、株主、そしてエンターテインメント産業全体にとって最善の結果だ」とし、「WBDの劇場映画部門と世界水準のテレビスタジオ、そしてHBOブランドとの結合を期待する」と述べた。