米国とベネズエラの対立がカリブ海の島国トリニダード・トバゴに波及している。トリニダード・トバゴは面積が京畿道の半分程度にすぎない小国だが、ベネズエラと最も近い海岸線基準の距離が11kmしかなく、軍事的に重要な位置にある。

カムラ・ペルサド・ビセサル トリニダード・トバゴ首相/AP=聯合ニュース

16日(現地時間)、ニューヨーク・タイムズ(NYT)は「米国がニコラス・マドゥロを威嚇するなか、あるカリブ海国家がその対立に巻き込まれた」という見出しの記事で「米軍最高責任者が訪問して数日後、トリニダード・トバゴに軍事装備を搬入しようとした事実が論争を引き起こした」と報じた。

トリニダード・トバゴは先月末、ダン・ケイン米統合参謀本部議長が同国を訪問した後、沿岸地域のクラウンポイントに地上・対空戦術指向性レーダー(G/ATOR)を設置した。当時トリニダード・トバゴは米海軍駆逐艦USSグレイブリーの入港を許可したのはもちろん、米軍との軍事訓練も実施した。

トリニダード・トバゴ政府は当初、米軍のレーダー設置目的は麻薬密売の取り締まりにあると主張した。米南方軍もトリニダード・トバゴ政府の許可を得てレーダーを設置したとし、この装備が「カリブ海地域に展開する米軍が不法な麻薬取引を遮断し、米本土を保護するのに活用される」と明らかにした。

しかしG/ATORレーダーの製造会社である防衛産業企業ノースロップ・グラマンのウェブサイトによれば、この装備は航空機やミサイルなどの空中脅威を探知するために使用される軍事資産である。G/ATORは一度のスキャンだけでも、巡航ミサイル、極超音速ミサイル、弾道ミサイル、有人航空機、ドローンなど多様な空中脅威を迎撃・破壊するのに必要なデータを提供する。

ワシントンの戦略国際問題研究所(CSIS)上級顧問マーク・F・キャンシアンは、このレーダーが「船舶を対象にした麻薬取り締まりには役立たないが、ベネズエラ機の発進を探知できる」とし、米国の攻撃方向を設定するうえでも寄与し得ると述べた。

最近、トリニダード・トバゴと米国の接近は一段と際立っている。トリニダード・トバゴ外務省は15日のプレスリリースで「今後数週間以内に米軍が自国の空港にアクセスできるよう許可する」とし、「米軍は物資補給と定期的な兵力交代を円滑にするための物流中心の活動を遂行することになる」と明らかにした。

ベネズエラは即座に反発した。デルシ・ロドリゲス副大統領兼石油相は同日、「トリニダード・トバゴがベネズエラの石油窃取に加担した」とし、「自らをベネズエラに対抗する米帝国の空母にしている」と批判した。先立ってディオスダド・カベジョ内務相も「米軍の軍事レーダー設置を含め、トリニダード・トバゴがベネズエラに向けて敵対的な政策を展開している」と主張した。

トリニダード・トバゴが隣国の反発にもかかわらず米国との協力に踏み切った背景には、ガス田開発事業があるとみられる。トリニダード・トバゴはベネズエラ水域に位置するドラゴンガス田の開発を進めているが、米国の対ベネズエラ制裁により数年間、事業の進捗が鈍かった。

ブライアン・フォンセカ・フロリダ国際大学ジャック・ゴードン公共政策研究所長は、トリニダード・トバゴが米軍のレーダー設置を許可したのは両国間の軍事協力を強化する措置だとし、「このような決定は、トリニダード・トバゴ政府が今後ワシントンとの交渉で活用できる重要な好意の基盤を提供する」と評価した。

※ 本記事はAIで翻訳されています。ご意見はこちらのフォームから送信してください。