トランプがBBCに100億ドル訴訟を提起 BBCは全面防御表明

英国の公共放送BBCが、米国のドナルド・トランプ大統領が提起した損害賠償訴訟に正面から対応する方針を示した。

16日、BBCは主要海外メディアに声明を出し「先に明確に示した通り、われわれは防御する」とし「トランプ大統領が提起した損害賠償訴訟に立ち向かう」と述べた。

トランプ大統領は前日、米国フロリダ南部連邦地裁にBBCを相手取って100億ドル（韓国ウォンで約14兆7000億ウォン）規模の名誉毀損による損害賠償訴訟を提起した。

BBCが昨年の米大統領選挙直前にトランプ大統領のドキュメンタリーを放送する際、一部の発言をつぎはぎ編集したという理由である。実際にBBCは、支持者を扇動するかのように歪曲したとの批判も受けた。

11月初め、BBCは「悪意を持って編集したのではない」としつつも一部の誤りを認め公開謝罪した。その後、ティム・デイビーBBC社長が責任を取って辞任した。

それでもBBCは、トランプ大統領の賠償要求には応じられないとの立場だ。BBCは「トランプ大統領が再選に成功した以上、名誉毀損の根拠はない」と説明した。

一方、英国政府は米国大統領とBBCの対立から距離を置いた。ロイター通信によると、キーア・スターマー英国首相官邸の報道官は今回の訴訟について「BBC自体の問題だ」と一蹴した。