ゼレンスキー現在前線の維持を要求米側の終戦案に反発

米国とウクライナの終戦協商代表団が14日（現地時間）にドイツのベルリンに到着するなか、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が「現在の前線の凍結」を促した。

14日のAFP通信によれば、ゼレンスキー大統領はこの日ベルリンに向かう途上で取材陣に、明日ベルリンで米国側、欧州側とすべて会うと述べ、「（終戦）計画はウクライナにとって可能な限り最も公正でなければならない」と語った。

ゼレンスキー大統領は続けて「最も公正な選択肢は『現在位置を維持すること』だ。休戦である以上、これが真実だ」とし、「ロシアがこれを前向きに見ないことは分かっている。米国側がウクライナを支持してくれることを望む」と述べた。

ドナルド・トランプ米国政権はロシアとウクライナの双方を往来しながら終戦協商の仲介をしている。米国はロシアの要求どおり、ウクライナが現在占領中の軍事要衝を含めて東部ドンバス地域全体をロシアに引き渡すよう要求している。ウクライナはこれを拒否している。

今週末、ドイツのベルリンでは、ウクライナ終戦を主導するトランプ大統領の特使スティーブ・ウィトコフがゼレンスキー大統領や他の欧州首脳らと会い、終戦協商案について協議する。会合にはトランプ大統領の娘婿であるジャレッド・クシュナーも参加する。